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「アレクセイっ」
元気良く、少年が入り込んで来た。

「…って、何やってんの レイヴン」
戯れるレイヴンに冷たい視線を送る
「やぁねぇ!わんこと遊んでたの!分かる?」
「……まぁいいや、いつものことだし
それよりアレクセイ 体調はどう?」
少年酷い!という声が響くが、全く聞いていない様子
それに私は苦笑し、良好だ と答える。

「良かったぁ~…うわっ!」
私は少年を強く抱き寄せた。
そんな様子にレイヴンとラピードはポカンとなる。
「…少し、人恋しくなっただけだ……」
「……しょ、少年ずっるーい!俺様大将とはもう何年も居るのに!」

わざとらしくレイヴンは喚き出す。
「お前とは生還したという意味で抱き合ったろう」
勿論 下品な意味ではなく、騎士に居た時の話だ

「う゛…!まぁ、そうですけど……わ!?」
あの頃はまだ騎士同士だったものだから、今のこの感触に少し驚いた。
結果的には私も、レイヴンも騎士団からギルドに身を寄せた。
それから様々な想いが巡り、嗚呼 彼が生きていて良かったと思った。

「ワウ!ワンッ!!」
ラピードがレイヴンの後ろでせわしく鳴いている。
「あら、わんこも?」
「ガウッ」
犬とは抱き合った事は無いのだが、と苦笑しつつも抱き合ってみる。
「ワフッ」

「あらずるいわね、私も抱きしめて欲しいわ」
割って来たのはジュディスだった。
「ジュディスちゃん!それなら俺様がぶへっ!」
「……大丈夫?レイヴン」

ジュディスが私に近付いて来て、自ら抱きしめて来た。
「ん、待っ…ジュディスっ!」
相手が相手だからか、む、胸が当たる…!
いやいや、問題は別だ 紳士的に考えるべきだ
あくまで抱きしめ合うのだ、背中に手を回し、抱き合った。
「案外抱きしめ合うのも馬鹿に出来ないわね
想いを共有する事を意味してくれるものだもの」
(……共有か…)

「…で、いい加減入って良いか?」
「忘れ物じゃ」
その光景をどうやら見ていたローウェル君と海賊の少女が入って来る。
「ほらよ」
薬を机にローウェル君は置いてくれた。

「何よぅ!大将と抱き合えるなんて滅多に無いわよ」
レイヴンはやや不機嫌そうにそう言った。
「へぇ……んじゃ、オレも」
まさかと思った時には、既にローウェル君は目の前に
「おわっ!ローウェル君ッ」
「ユーリで良いよ」
わ、分かった…と了承したものの、この調子ではもしかして
「良いな、抱き合うってのも」
ユーリは離れ、にんまりと笑った。

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