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レイヴンは身体を横にし、無言の間々だった。
無言、とは言っても、呼吸が乱れているせいだった。
ユーリは下手に声をかけず、レイヴンの好きなようにさせた。


「ユーリ」
レイヴンがようやく口を開いた。
「…俺、またユーリの恋人になれる?」

思ってもみなかった発言だった。
「…いや、むしろ、お願いしてんのは…オレだぜ?」
「あぁ、そうだったわな…」
レイヴンは天井を見つめた。

「レイヴン」
ユーリはレイヴンに体を擦り寄せた。
それから腹部辺りに手を回し、優しく抱きしめた。
「心臓、辛くなったらちゃんと言えよ?」
「…ありがとね」


翌朝

朝の音が響いた
鳥が鳴く
外から子供の声
台所から水の音

レイヴンは起き上がった。
「お、おっさん起きたな」
ユーリは台所でどうやら朝飯を作っている様子
「え、うん……」

何だかこの日常が続くと思うと変な気がした
まだ慣れないから?愛されていると分かったから?

「おっさん?」
ユーリが皿をテーブルに置いてこちらへ来た。
「ん、何?」
顔を覗き込んで来た。
「お、おい!どうしたんだ!」
「え?」
ユーリはレイヴンの頬を拭った。
「泣いてんぞ?」
「ありゃ…?」

変な安心感
安定しない精神

「ごめん、ユーリが居る事にホッとしちゃって」
「レイヴン…」
さてと、と言ってレイヴンは立ち上がる。
「朝飯、作り終わったなら食べよ?」
「…あぁ、そうだな」

二人は笑って朝食に手を付けた。
この温度がいつまでも続くと願って

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