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きっと上手く行かないのは、何かが違えているからだ
そのことを知っていて、俺は一人の少女と出会った


(…此処に勤めてる時点でこの世界は分史だって知ってる、だからこそ俺は)
この少ない命でどう生きるか考えていた。

ある時、デイリー・トリグラフ社に勤めるアグリアという子が俺に取材しに来ていた。
要はクランスピア社がどうだとか、そういうことを答えたら良いのだろう
見た目もまだ大人ではないし、とりあえず受け答えしてれば何とかなりそうだ

「ようこそ、我がクランスピア社へ 私はリドウと申します、とりあえずこちらへどうぞ」
その少女は帽子を被り、赤黒い衣服を身に纏っていた。

俺は奇抜な色が好きで、初めて好きな赤を着られたことが嬉しかった。
まるで血みたいで、あらゆるものを見下して来たからこそだ
同じ赤でも俺の好きな赤色だったからか、その少女には少し好感を持てた。

「あたしはデイリー・トリグラフ社に勤めるアグリアだ
まず…あんたに取材を決めたのは女性に人気だっつうことだ」
いきなりの軽い口調に俺は眉を潜めた。
(初対面から失礼なガキんちょだな)
「そこで、女性」

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