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なぜこうなった


世界には様々で有り得ないことが起こる
綺麗に言うならば奇跡、といったところか

「…俺さ、色々な分史世界は見てきたけど これが分史じゃなく正史でホントにいいの?」
二回り以上も歳の離れた子から告白されていた。
「しかも、お前分史の人間だろ」
「うっさいな!はい、か いえす、で答えてよ!」
「どちらも了承だよソレ」

彼女の名前はエル・メル・マータ
詳しくは知らないがどこかの分史世界のクルスニクの鍵であり、ルドガーの娘ということらしい

「了承したら俺が殺されるし、君には興味ないんだよ」
主にルドガーに殺気立たれる。
してきたことを考えれば当然というか、当たり前だが

「あのね…俺そんな体強くないし、もう晩年は静かに暮らしたいだけ」
「いいの!ルドガーもちょっとは親バカ治すべきだよ」
「親バ……君の為に言ってるんだろう、俺よりユリウスとかユリウスとかと話してた方が得するよ」
そう言うと肩をゆさゆさと前後に激しく振って来た。
「言い訳禁止ー!!も〜 悲観的なのダメ!」

分史の人間は、正史に来るとニセ者だと俯く
恐らく俺が分史の人間だったら、間違いなくそう思ってる。
ユリウスに八つ当たりすることなく、きっと――――。

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カチッ カチッ カチッ

鼓動か、時計か
分からない音が静かに響く

薄い光を、静かに受け取る
あといくらかしたら、それもなくなる



「リドウ?」

合鍵でリドウ宅にお邪魔する。
彼は見た目の印象に反して、あまり部屋を飾らない
イメージ的には少しゴージャスで甘い香りでもしているかと思っていたが、あまりそういったものはない
彩りは多少あるくらいで、内側からの彼を知らないと驚くと思う

リビングへ向かうと力尽きたのか、ジャケットも着たままの格好でソファーへ横になっていた。
普段はスーツにしわが、だのとグチグチうるさいというのに
疲れているのに起こすのは気分を悪くしそうだ、本来の目的達する為に俺はカバンを探った。

作り置きの料理をいくつか冷蔵庫に置いておく
(何気にちゃんと食べてくれるしな)
以前作り置きした時に使用した皿はすっかり空だ
洗って乾いている皿を再びカバンにしまい込み、軽くキッチンで作業を済ませる。

「……来てたのか」

リビングから久々に聞く彼の声
いきなりの音に驚いて視線をやると、渋々ながらもジャケットを脱ぐ姿が見える。
「今日も、たくさん患者さん来てたのか?」
「…じゃなかったらこんなとこで寝ない」
部屋着に着替えた彼もまた久々に見る。

「それとルドガー、君にそんなこと頼んでないんだけど」
そんなこと、というのは家事のことだ 彼は怪訝な表情で俺を見てきた。
「…こんな生活送ってると、寿命延びないぞ?」
「食生活は確かに大事だが、自分の体調くらいは管理出来る」
へそまがりな彼はそういうが、体調管理出来ていないのだろう
「……ひん曲がったことばかり言ってると、俺も黙らないぞ?」
「ひん曲がってるとも思ってな、んッ」

キッチンから彼の元へと寄りながら来ていた俺は、その素直じゃない唇を数秒封じた。
そう言ってにっこり笑えば彼は険しい顔になって俺を押し退けた。

「全く、久々に顔見たと思ったらこれか」
ユリウスの教育はどうなってやがる、などと軽口を叩いているが俺はあまり気にせず横に座った。
「次の休みはいつなんだ?」
「別に、休みなんて取ろうと思えば取れる」
それ以上先のことは、彼は喋ろうとしない。
彼は彼なりに更正しており、けじめはまだしっかりついてはいないのだが 以前の彼から変わっているのは確かだった。

「……何笑ってるんだ」
頬をぶに、と引っ張られた俺はさすがに嬉しさを隠せなかったみたいだ

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リドウ「最近寝られないんだよねえ」
ユリウス「…医師として情けないな」
リドウ「うるさい、仕方ないだろ」
ユリウス「……俺にいい方法がある」
リドウ「何だよ?」
(ゴッ)
ユリウス「寝られたか?」
リドウ「…!?これは睡眠じゃなくて気絶だろうが…!」

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