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“ドヴォールで一杯付き合ってくれないか”
ユルゲンスからそう聞いていたからバー・プリボーイに行った。

まだ到着に時間が掛かりそうだとGHSに連絡来たので先に飲んでいたら、


記憶はそこで途切れていた。




(どこだよ…ここ……)

視界が真っ暗で、耳だけがやけに冴える。
手は棒を挟み枷で後頭部に固定されており、
足は前に、手と同じ枷をされていた。

特に音も感じられず、妙だと感じた。

しかし、酒一杯程しか飲んでいないというのに体がポカポカしている。
そんなに度の強い酒でもなかったと思うのだが

(ユルゲンスは…こんな真似しない)

長く付き合った訳ではないが、こんなことをするような人じゃない


まさか、仕組まれたか
だとすれば酒場のマスターか

いや違う、きっと恐喝か何か




「脳内作戦会議は終わったかな?」
ハッとして声のある方へ顔を向けた。

「アルヴィン君、だっけ?」
ニタニタと怪しく笑うような笑みで近付いてきているのが想像出来る。
「……俺に何か用なら普通に頼めよ」
「そうはいかないからこうしたんだろう?」

一体、何を考えてやがるんだ この男――――。


足音が大きくなり、すぐそこにいるようだ

「とりあえず、何事も実験からしないとねぇ」


実験?何のことだかさっぱりだが、嫌な予感は十分に伝わっていた。

「おい、何する気だ」
「まぁまぁ、そんな慌てなくったって大丈夫」

それからその男は近寄り、ネクタイやジャケットをやや荒く取り払った。
「な、おいっ 実験って、何の…」
「人体実験だよ、医療には必要なことだろう?ああ、言っちゃったな」

医療…ということは、もしかして

「おたく…もしかしてクランスピア社のリドウ、か…?」
「有名なのは喜ばしいね〜 さて、君を確かめなきゃならないから覚悟決めてよ」


悪魔が笑った。

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