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(ジュードは…ミラにご執心だし……)
幼なじみだからかなー、と頭で想いを巡らせる。
パチパチとたき火から焼ける音がする。
(…アルヴィン君にでも、聞いてみようかな……)
ローエンでも良かったんだけど、年齢的にジュードに近いのはアルヴィンだし…

男の人の気持ちは、分かってるんじゃないかと考えてアルヴィンの横に座った。
「ん?どうしたよ」
「ちょっと、相談したいことがあって、さ」
ジュードを遠目に見ていたら、アルヴィンが小さく息を吐いた。
「あー… 優等生のことね?」
「な、なんかめんどくさいって思ってるでしょ!
ほら、アルヴィン君って…プレザさんと付き合ってたから、男の人の気持ち分かるかなーって」
なるほどねぇとアルヴィンは膝を組んで遠くにいる二人を見いやった。
「……すぐそばで詳しいこと聞いてないから、想像でしか語れないけど
ジュード、どうもミラと何か約束事でもしてんじゃない?」

“約束事”、なぜかドキンとした。
(…そっ、か……)
ミラを嫌いにはなれない、むしろ憧れだ
彼女はマクスウェルだ、それが嘘だったとしても彼女はそれを貫き通すだろう
(そういえば、ジュードの好みも、分からないや…)

私は、ジュードのことをよく分かったつもりでいたのかもしれない
恋は盲目という、現実に戻されたようでレイアは気分が下がって行くのを感じた。

「…聞いてくれてありがと、なんかごめんね じゃあ私、寝るよ!」
「あ…おう、そっか しっかり布団掛けろよ」
「こんな草原で、横に寝られないよ」
ちょっぴりだけど、くすりと笑えた。

それからエリーゼの元に寄った。
「レイア…?」
やや眠くなっていた目をこするエリーゼ
眠気も比例するのか分からないが、ティポもややマヌケな顔をしていた。
「起こしちゃった?私も寝るから、エリーゼも寝よう?」
エリーゼは眠そうに頷き、再びレイアと横になった。



(……眠れ、ない)

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