忍者ブログ
New
(10/18)
(10/18)
(10/18)
Search
[ 6 ] [ 7 ] [ 8 ] [ 9 ] [ 10 ] [ 11 ] [ 12 ] [ 13 ] [ 14 ] [ 15 ]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本文を読むにはこちらからパスワードを入力してください。

拍手[0回]

PR
(……ま、ジジイが何か言ったか…だろうな
最近話も聞いてなかったしな)

これくらいどうってことはない
しかし面倒な話だが仕方がない


「さっさと体罰とやらをしやがれ」
「焦るな、少し準備を要するのでな」

牢がきちんと閉まっていることを確認し、ヴォックスは軽装になった。
「…何、やってんだ」
体罰をするにも、軽装になる理由が分からない

「言っただろう、お前にとっても悪くない話だと」
防具のない体が寒く感じる。
それからヴォックスは俺の腹部に触れた。
「触んな」
冷たい手、正確に言えば防具を付けた間々のあの冷たさ

しゅるりと紐を解かれ、下部を晒された。
みっともない姿に、俺はカッと温度が上がった。
「な、何しやがる!」
「ほう…素晴らしい美脚だな…」
下着しかなく、いずれかはそれも…
「女だったら良かったものを」
「…意味分かんねぇ…さっさと返せ!」
肌寒い範囲が広がり、俺は唇を噛んだ。

「何を言うんだ、体罰と言っただろう」
横で縛られた下着の紐を解かれ、陰部が露になった。
「な!?」
「……体罰、だからな 痛いのは慣れているであろう?」
後ろに回られ、不安が募る。

拍手[0回]

首がカクンとなり、初めて意識が戻った気がした。
ズキズキする頭がどうしようもない

何度か目をしばたかせた。
五感を張り巡らせ、嗚呼あの牢屋か
こんな厭味なことをするといえばあいつしか居ない

「ふむ、察しが良いな」
鎧の重くて高い音が響く
それと共にヴォックスの声が現れる。

「……こりゃ一体、何なんだ」
ガシャリと手枷が鳴り、重くて硬い音がまた響く
「ご褒美、ってヤツだ
双方とも悪い話ではない」
読めない会話にアルベルは眉を潜めた。
「何の話だ、さっさと離しやがれ」
「それは出来ぬ、先程王からも頼み事があってな
非常に私としては都合よい話だ」
アルベルは更に機嫌を悪くし、舌打ちをした。
「…簡潔に言いやがれ、何がしたい」

「フ、王は私に貴方を罰を与える権利を下さった」
雲行きを怪しく感じ、アルベルは動かなくなった。
「それを私がただ利用するだけの話だ
なに、アルベルにとっても悪い話ではない」

(クソが、たいてい悪い話に決まってんだろうが)

ヴォックスが俺に対して良い事と言うなら
たいてい俺は悪くないと思う事が多い

拍手[0回]


Copyright © Labyrinth All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog 
忍者ブログ [PR]