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首がカクンとなり、初めて意識が戻った気がした。
ズキズキする頭がどうしようもない

何度か目をしばたかせた。
五感を張り巡らせ、嗚呼あの牢屋か
こんな厭味なことをするといえばあいつしか居ない

「ふむ、察しが良いな」
鎧の重くて高い音が響く
それと共にヴォックスの声が現れる。

「……こりゃ一体、何なんだ」
ガシャリと手枷が鳴り、重くて硬い音がまた響く
「ご褒美、ってヤツだ
双方とも悪い話ではない」
読めない会話にアルベルは眉を潜めた。
「何の話だ、さっさと離しやがれ」
「それは出来ぬ、先程王からも頼み事があってな
非常に私としては都合よい話だ」
アルベルは更に機嫌を悪くし、舌打ちをした。
「…簡潔に言いやがれ、何がしたい」

「フ、王は私に貴方を罰を与える権利を下さった」
雲行きを怪しく感じ、アルベルは動かなくなった。
「それを私がただ利用するだけの話だ
なに、アルベルにとっても悪い話ではない」

(クソが、たいてい悪い話に決まってんだろうが)

ヴォックスが俺に対して良い事と言うなら
たいてい俺は悪くないと思う事が多い

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