レオステ

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レオナルド

たまにふと思う、僕がライブラに居られるのはこの目のおかげなんだって
だから、この目が無かったと思うと……

「あ…朝か」

目を擦り、朝日を受けて起き上がる。今日も特に変わったことはない
スクーターに乗ってピザを届けるバイトだ、妹の為に仕送りを続けている。

気怠い気持ちを無視して支度を済ます、顔を洗って目を見てみる。
その綺麗で時に醜い模様を画いている蒼を見て、夢ではないと己に訴える。
息を吐いてからトーストを焼き、マーガリンを塗りたくる。
溶けたこの味がたまらない、焦げ目のついたそれを一口頬張る。
あっさりと二枚平らげ、昨夜買って来たオレンジジュースを飲んで鞄を背負う
肩に重みを感じて目を向ければ、猿のソニックが行こうぜ！と言いたげに見ていた。
それに心で頷いてから家の鍵を閉め、バイト先へと向かった。

ツェ＋ステ

それは夜中の出来事だった。非常に寒い時期で、雨が降っていた。
特に行く所もない半魚人は息を吐いた。コポ、と二酸化炭素が上がって消えた。
瞬きしてからゆっくりと水槽から上がり、少し離れた場所へ向かった。
タオルでしっかり拭いた手でボタンを押すと穏やかな光が広がる、足場確保の為の灯りだ。
エアギルスを装着し、体中を拭いてから服を着てライブラの事務所へと向かった。

「あれ、どうしたんだ？」