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Stainの続きだった物
今となっては、あの時が恐ろしく感じた。
その証拠に手首の跡は確実にそれを証明していた。
指先で触れ、何ともいえない映像が思い出される。
後ろから名を呼ばれたので振り返り、いつものように振る舞う
そうだ、悩んでいる暇など私にはないのだ
「元直から書簡が届いたのですが、」
その名にびくりとしたが、私は詳しい内容を聞くべく丞相に近寄った。
「そろそろ遠征から帰って来るそうです、しかし食糧があまりないので支援しに行ってもらいたいのですが」
断る理由もなく、私は早速準備する為に立ち上がった。
兵を連れ、馬で目的地に数日で行ける距離になる。
合間に休みを取りながらようやく遠征組を見つけた。
私達を見つけた喜びで兵達の表情は一気に明るくなり、食にありついた。
落ち着いたところで中心の天幕に入ると、指揮をしていた徐庶が横になっていた。
「…お疲れ様です、徐庶殿」
閉じられていた瞼が開き、怠そうだが起き上がった。
正直あの時のことを思い出してしまうが、なるべくそう考えないようにしている。
「さすがに大変だったよ」
後頭部を掻きながらやつれた顔が見えた、いくつか傷もあった。
「ですが…ご無事で何よりです」
そう言うと彼は私をじっと見た、しばらくそれが続いたので気まずさを感じる。
それから私の近くにやって来て、何をするかと瞬きをした。
「久々の姜維は、とても眩しいな」
そう言いながら股間に手で触れられ、私は慌てて退いた。
「ば、馬鹿な真似はやめて頂きたい!」
距離を取ったが、即座に隣の机上に押し迫られた。
逃げ場を無くした私だったが、まだ手がないわけではなかった。
今となっては、あの時が恐ろしく感じた。
その証拠に手首の跡は確実にそれを証明していた。
指先で触れ、何ともいえない映像が思い出される。
後ろから名を呼ばれたので振り返り、いつものように振る舞う
そうだ、悩んでいる暇など私にはないのだ
「元直から書簡が届いたのですが、」
その名にびくりとしたが、私は詳しい内容を聞くべく丞相に近寄った。
「そろそろ遠征から帰って来るそうです、しかし食糧があまりないので支援しに行ってもらいたいのですが」
断る理由もなく、私は早速準備する為に立ち上がった。
兵を連れ、馬で目的地に数日で行ける距離になる。
合間に休みを取りながらようやく遠征組を見つけた。
私達を見つけた喜びで兵達の表情は一気に明るくなり、食にありついた。
落ち着いたところで中心の天幕に入ると、指揮をしていた徐庶が横になっていた。
「…お疲れ様です、徐庶殿」
閉じられていた瞼が開き、怠そうだが起き上がった。
正直あの時のことを思い出してしまうが、なるべくそう考えないようにしている。
「さすがに大変だったよ」
後頭部を掻きながらやつれた顔が見えた、いくつか傷もあった。
「ですが…ご無事で何よりです」
そう言うと彼は私をじっと見た、しばらくそれが続いたので気まずさを感じる。
それから私の近くにやって来て、何をするかと瞬きをした。
「久々の姜維は、とても眩しいな」
そう言いながら股間に手で触れられ、私は慌てて退いた。
「ば、馬鹿な真似はやめて頂きたい!」
距離を取ったが、即座に隣の机上に押し迫られた。
逃げ場を無くした私だったが、まだ手がないわけではなかった。
多忙な日々もようやく落ち着き、ネルは最後の荷物を抱えて倉庫へと向かった。
これを運び込めばとりあえず休暇を頂ける、さすがに徹夜が続くと辛いものだ
目的地へと向かおうと歩き出そうとした瞬間、荷物が急に軽くなった。
驚き、改めて意識を集中させた時には荷物が浮いていた。
否、それは浮いていたのではなく人の手によって浮いているように見えていただけだったのだが
「おい、大丈夫か」
久々に見る赤目、そして未だに変わらない髪色だが少し伸びたように見えた。
正体はかつて敵国の長であり、後に仲間となったアルベルだった。
「……何であんたが居るのさ」
夢か何かかと思って頬をつねったら痛かった、痛みに頬を手で押さえた。
彼は怪訝な表情で私を見ながら、再び大丈夫かと呟いていた。
「ごめん…あとこれをあの倉庫に運ぶだけだから」
「俺が運んどいてやる、座って待ってろ」
仲間として行動していた時は、お互い気が合わずに口喧嘩が日常茶飯事とまで言われていた。
現在は国同士で和平を結んだため、これからを歩み出すために様々な物事が色々な所で進んでいた。
だからかいつまでもがみがみは言っていることも少なくなり、協力的にもなったアルベルに好感を持つようになった。
「…ったく、相変わらずここには男が少ねぇんだな」
「知っているとは思うけど、シーハーツには前線に立つ女性が多いのさ
それに、さっきの荷物量なら私一人で十分だよ」
そう答えると、彼はいつもよりとても不機嫌そうな表情になった。
何か悪いことでも言ったか、と己の発言を思い出すが心当たりがない
「…どうしたんだい?」
「言ってることは最もだがな、たまには誰かを頼ってみたらどうだ」
「余計なお世話だよ…それより私に何か用があって来たんだろう?」
そう言いながら彼の腰に提げている通行証
これを運び込めばとりあえず休暇を頂ける、さすがに徹夜が続くと辛いものだ
目的地へと向かおうと歩き出そうとした瞬間、荷物が急に軽くなった。
驚き、改めて意識を集中させた時には荷物が浮いていた。
否、それは浮いていたのではなく人の手によって浮いているように見えていただけだったのだが
「おい、大丈夫か」
久々に見る赤目、そして未だに変わらない髪色だが少し伸びたように見えた。
正体はかつて敵国の長であり、後に仲間となったアルベルだった。
「……何であんたが居るのさ」
夢か何かかと思って頬をつねったら痛かった、痛みに頬を手で押さえた。
彼は怪訝な表情で私を見ながら、再び大丈夫かと呟いていた。
「ごめん…あとこれをあの倉庫に運ぶだけだから」
「俺が運んどいてやる、座って待ってろ」
仲間として行動していた時は、お互い気が合わずに口喧嘩が日常茶飯事とまで言われていた。
現在は国同士で和平を結んだため、これからを歩み出すために様々な物事が色々な所で進んでいた。
だからかいつまでもがみがみは言っていることも少なくなり、協力的にもなったアルベルに好感を持つようになった。
「…ったく、相変わらずここには男が少ねぇんだな」
「知っているとは思うけど、シーハーツには前線に立つ女性が多いのさ
それに、さっきの荷物量なら私一人で十分だよ」
そう答えると、彼はいつもよりとても不機嫌そうな表情になった。
何か悪いことでも言ったか、と己の発言を思い出すが心当たりがない
「…どうしたんだい?」
「言ってることは最もだがな、たまには誰かを頼ってみたらどうだ」
「余計なお世話だよ…それより私に何か用があって来たんだろう?」
そう言いながら彼の腰に提げている通行証