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エ「両者完成しました!
さて、ユーリはどちらを選ぶのでしょうか
選ばれた方はユーリからのご褒美が貰えます」
無言でユーリは両者のクレープを見ている。

ア(一目瞭然だろう……迷うことはないはずだが…)
ユ「勝者は――――――…アレクセイだ!!」
ア「!?」

思わず顎を外しかけた。
レイヴンのクレープは豪華だし、私の物より圧倒的だった。

ユ「おっさん、きのこはダメだぜ」
ア「き、きの…こ!?」

ぱっと見で分かりづらい所にひょこっときのこが覗いている。

レ「ついムラムラしちゃって…気がついたら入れてたみたい
だって、大将とバトルって…萌えない?」
ア「……漢字変換、間違えてるぞ」


エ「ということで勝者のアレクセイにはユーリからのご褒美があります」
ア「とてつもなくいらないのだが」

ユ「今夜が楽しみだな」
ア「断る」

エ「今夜の何が楽しみなんです?」
レ「都合の良い天然ちゃんだわな」

次回 アレクセイの秘められた設定

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エ「クレープ王座決定戦の始まり~始まり~
司会進行のエステルです」

ア「姫様は何をしておられるのか」
ユ「頼んだらあっさりOK貰ったんだぜ」
ア「……………」

エ「クレープは世界一の甘い、あま~い食べ物
女の子も大好きなクレープ、そのクレープ作りの王が今、決まります!
対戦相手はこの二人!
華の42歳 アレクセイ・ディノイアと
おっさんくさいレイヴンことシュヴァーン・オルトレイン
です!」
レ「胡散臭いんじゃなくておっさんくさいになったのな……」


ご丁寧にレシピもあり、材料や道具まで揃っている。
エ「それでは始めて下さい!」

ゴングが無駄に鳴らされた。


ア(何故私がこんなことを……)

生地は既に作られているし、デコレーションしたら良いだけなのだが
ア(適当に装飾するか……)
苺、チョコレートや生クリーム、バナナ...
食べやすく、かつ美味しそうに見えれば良い

ア(…ごく一般的なクレープになってしまったな)
そんなに真剣でもない、と思ってそのまま完成させた。

次回 勝者決定!

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ユ「で、あんたは何が作れるんだ?」
ア「食べられる物」
ユ「そりゃ知ってる、名前を聞いてんだ」
ア「基本レシピさえあれば作れるぞ」
ユ「なぁ、甘い物は作れねぇのか?」
ア「得意分野だが」

ユ「あんたオレの嫁決定だ」
ア「貴様こそ消えろ、そこは嫁ではなく婿だろう」
ユ「バカなあんたもたまんねぇな」
ア「む、男同士もおかしい話だな どちらが嫁なのだ?」
ユ「あんたに決まってんだろ
中年の味は四十代が一番オイシイって聞くぜ」
ア「どこ情報だ」

ユ「なぁ、甘い物が得意分野つったけど何が得意なんだ?
もしかしてクレープか?あわよくばクレープか?」
ア「…クレープがそんなに好きなのか?」
ユ「あぁ、三大欲求の一つだぜ
クレープ、睡眠、性欲だ」
ア「それは困った欲だな」
ユ「どこが困るんだよ、クレープけなしたら例え嫁でも夜は寝かしておけねぇ」
ア「一度粉砕したら良い」

ユ「レイヴンと勝負してみねぇか?
クレープ王座決定戦」
ア「レイヴンに譲(以下省略!)」
ユ「オレの嫁としてそこは出るべきだろ?」
ア「誰がオレの嫁だ」

ユ「つーことでレイヴンを呼んでみた」
レ「やっほー、大将」
ア「お前窓からやって来たな」
ユ「全く罪な男だぜ、オレってヤツは」
レ「例え大将でもクレープ王座は譲れねぇわ」

次回 クレープ王座決定戦

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