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徐庶(あの人があの国の君主か……手荒そうな性格をしてそうな見た目だな)
甘寧「あ?なんだァお前」
徐庶「…!…いえ、俺は…通りすがっただけの者です」
甘寧「そういや…お前、さっきの戦で大活躍してたみてぇだな」
徐庶「そんな、たまたま機転が利いただけです」
甘寧「お前、在野なのか?」
徐庶「え、ええと…そうですね」
甘寧「そりゃいい、俺のとこ 来ねぇか?」
徐庶「………いいんですか?」
甘寧「ああ、まだ国つっても小さいからな 人は多い方が楽しめるもんだぜ」
徐庶「…じゃあ、お願いします」
甘寧「決まりだな!よっしゃ、それじゃ帰るぜ野郎共!」
徐庶(行く宛てもなかったから良かったけれど……)
リンリンリンリン
徐庶(何なんだろう、あれ…)
甘寧「さぁてと、次はどこに喧嘩しに行くかだな」
徐庶(失敗したかなぁ……)
徐庶「…とりあえず、西から攻めてはどうでしょう?」
甘寧「そうだな、お前の方法が良さそうだ」
甘寧「行くぜ野郎共!」
\オーッ/
徐庶(男くさいな〜)
徐庶(そういえば、部下の何人かは鈴を持ってるな…君主様も持ってるみたいだし)
甘寧「オラオラ、行くぜー!」
徐庶「あ、ちょ…前に出過ぎです!!」
甘寧「おせーぞォオ」
徐庶(本当に君主という立場を分かっているのか…?)
徐庶(危険だし、君主様の側にいよう)
甘寧「おい、あれ 見えるか?」
徐庶「あれは…騎馬隊」
甘寧「お前ら、腹ァ括れよ!」
甘寧は番え、狙いを定めていた。
徐庶は甘寧に習うよう弓を手に取った。
甘寧の弓は見事に先頭を射抜き、それが始まりだったかのように戦が始まった。
徐庶(思ったより戦傷が…しかし、こちらが勝っている)
甘寧「危ねぇ!!」
徐庶は咄嗟のことで判断出来なかった。
甘寧に体当たりされ、派手に徐庶は転がった。
痛さに顔を歪ませたが自体を把握する方が先、徐庶は一回転して地に手をつけて顔を上げた。
そこで見たのは、徐庶の気が変わる瞬間だった。
甘寧はというと、腹部を大きく斬られていた。
既に周りに敵兵はいなかったが、このままでは出血多量という状態だ。
甘寧「馬鹿野郎、ちゃんと…周り見とけって…!!」
徐庶「…君主様、俺は……!」
甘寧「…そうそう、その君主様っての、やめろよな…っ」
徐庶「馬鹿言わないで下さい!戻りましょう!」
甘寧「…いいか、徐庶 お前は下がれ」
徐庶「…しかし!」
甘寧「俺は、仲間一人失いたくねえんだ 馬鹿やってる世界が欲しいんだ」
徐庶「……」
甘寧「だから、早く包帯…持って来やがれ!」
徐庶「……分かりました」
徐庶は油断していた自分を悔いながらも近くの拠点へと急いだ。
その後、戦には無事 勝利をすることが出来た。
しかし徐庶は宴に出ることもなく、一人で考えていた。
徐庶(……俺はまだ、新兵という立場…君主様が、今まで俺に言ってくれたことは…信頼しているからこそ出来ることだ…
今日のことは俺の、不安から招いた結果だ……この宴が終わったら俺は……)
甘寧「こんなとこにいたのか」
徐庶「…!…あ、あの……」
甘寧「謝るなよ、怪我すんのは慣れてる」
徐庶「……」
甘寧「何へこたれてんだよ、こっち来いって」
言われる間々に徐庶は甘寧の側へと寄った。
甘寧「…おらっ」
徐庶「ぶわっ!?」
甘寧は徐庶に無理矢理酒を飲ませたのだった。
徐庶「~~ッあ!な、何するんですっ…!」
甘寧「悪ィな、酔ってる」
そう言うと甘寧は徐庶を押し倒した。
徐庶「うぁっ!な、何を…」
甘寧「黙って抱かれな」
徐庶「!」
不思議と、抵抗する気は起きなかった。
怪我させたから?君主だから?違う、そうじゃない
しかし嫌ではない、それだけははっきりしていた
ではなぜ嫌ではないのか、思考を巡らせたかったが、前の男がそれを遮るように徐庶に接吻した。
甘寧の舌は徐庶の口内を支配した。
甘寧「…なんだァ?お前、以前に誰かいたのか」
徐庶「……え?」
甘寧「…やけに積極的だからよ」
徐庶「…まぁ……」
甘寧「へぇ…?…俺は相当お前の事が好きだぜ …だからか、前の男に嫉妬してるとこだ」
徐庶「……は、はぁ…」
甘寧(…こんな可愛い奴……髭付いてっけど…)
軽く親指で髭に触れる。
徐庶「…っ?」
甘寧(別れるなんてな…いや、俺に運が来たのか?……やめだやめだ、今考えたってしゃーねぇ…)
甘寧は軽く徐庶の唇を舐めた。
甘寧「あ?なんだァお前」
徐庶「…!…いえ、俺は…通りすがっただけの者です」
甘寧「そういや…お前、さっきの戦で大活躍してたみてぇだな」
徐庶「そんな、たまたま機転が利いただけです」
甘寧「お前、在野なのか?」
徐庶「え、ええと…そうですね」
甘寧「そりゃいい、俺のとこ 来ねぇか?」
徐庶「………いいんですか?」
甘寧「ああ、まだ国つっても小さいからな 人は多い方が楽しめるもんだぜ」
徐庶「…じゃあ、お願いします」
甘寧「決まりだな!よっしゃ、それじゃ帰るぜ野郎共!」
徐庶(行く宛てもなかったから良かったけれど……)
リンリンリンリン
徐庶(何なんだろう、あれ…)
甘寧「さぁてと、次はどこに喧嘩しに行くかだな」
徐庶(失敗したかなぁ……)
徐庶「…とりあえず、西から攻めてはどうでしょう?」
甘寧「そうだな、お前の方法が良さそうだ」
甘寧「行くぜ野郎共!」
\オーッ/
徐庶(男くさいな〜)
徐庶(そういえば、部下の何人かは鈴を持ってるな…君主様も持ってるみたいだし)
甘寧「オラオラ、行くぜー!」
徐庶「あ、ちょ…前に出過ぎです!!」
甘寧「おせーぞォオ」
徐庶(本当に君主という立場を分かっているのか…?)
徐庶(危険だし、君主様の側にいよう)
甘寧「おい、あれ 見えるか?」
徐庶「あれは…騎馬隊」
甘寧「お前ら、腹ァ括れよ!」
甘寧は番え、狙いを定めていた。
徐庶は甘寧に習うよう弓を手に取った。
甘寧の弓は見事に先頭を射抜き、それが始まりだったかのように戦が始まった。
徐庶(思ったより戦傷が…しかし、こちらが勝っている)
甘寧「危ねぇ!!」
徐庶は咄嗟のことで判断出来なかった。
甘寧に体当たりされ、派手に徐庶は転がった。
痛さに顔を歪ませたが自体を把握する方が先、徐庶は一回転して地に手をつけて顔を上げた。
そこで見たのは、徐庶の気が変わる瞬間だった。
甘寧はというと、腹部を大きく斬られていた。
既に周りに敵兵はいなかったが、このままでは出血多量という状態だ。
甘寧「馬鹿野郎、ちゃんと…周り見とけって…!!」
徐庶「…君主様、俺は……!」
甘寧「…そうそう、その君主様っての、やめろよな…っ」
徐庶「馬鹿言わないで下さい!戻りましょう!」
甘寧「…いいか、徐庶 お前は下がれ」
徐庶「…しかし!」
甘寧「俺は、仲間一人失いたくねえんだ 馬鹿やってる世界が欲しいんだ」
徐庶「……」
甘寧「だから、早く包帯…持って来やがれ!」
徐庶「……分かりました」
徐庶は油断していた自分を悔いながらも近くの拠点へと急いだ。
その後、戦には無事 勝利をすることが出来た。
しかし徐庶は宴に出ることもなく、一人で考えていた。
徐庶(……俺はまだ、新兵という立場…君主様が、今まで俺に言ってくれたことは…信頼しているからこそ出来ることだ…
今日のことは俺の、不安から招いた結果だ……この宴が終わったら俺は……)
甘寧「こんなとこにいたのか」
徐庶「…!…あ、あの……」
甘寧「謝るなよ、怪我すんのは慣れてる」
徐庶「……」
甘寧「何へこたれてんだよ、こっち来いって」
言われる間々に徐庶は甘寧の側へと寄った。
甘寧「…おらっ」
徐庶「ぶわっ!?」
甘寧は徐庶に無理矢理酒を飲ませたのだった。
徐庶「~~ッあ!な、何するんですっ…!」
甘寧「悪ィな、酔ってる」
そう言うと甘寧は徐庶を押し倒した。
徐庶「うぁっ!な、何を…」
甘寧「黙って抱かれな」
徐庶「!」
不思議と、抵抗する気は起きなかった。
怪我させたから?君主だから?違う、そうじゃない
しかし嫌ではない、それだけははっきりしていた
ではなぜ嫌ではないのか、思考を巡らせたかったが、前の男がそれを遮るように徐庶に接吻した。
甘寧の舌は徐庶の口内を支配した。
甘寧「…なんだァ?お前、以前に誰かいたのか」
徐庶「……え?」
甘寧「…やけに積極的だからよ」
徐庶「…まぁ……」
甘寧「へぇ…?…俺は相当お前の事が好きだぜ …だからか、前の男に嫉妬してるとこだ」
徐庶「……は、はぁ…」
甘寧(…こんな可愛い奴……髭付いてっけど…)
軽く親指で髭に触れる。
徐庶「…っ?」
甘寧(別れるなんてな…いや、俺に運が来たのか?……やめだやめだ、今考えたってしゃーねぇ…)
甘寧は軽く徐庶の唇を舐めた。
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一つの声が勇ましく広がる。
その声からして、若い男性の声だ
丁度、暇を持て余していた甘寧は、ひょいと覗いた。
(ありゃ…蜀の姜維じゃねぇか…)
愛用の槍を優雅に振るい、鍛練を行っていたのだった。
威勢の良い声が響き、そして一息ついたようだった。
「おや、甘寧殿ではございませんか
そんな遠くに隠れて、どうしました?」
汗を拭いつつ、姜維は少し離れた所で俺に向かって笑いかけた。
「お前…俺はお前の敵なんだぜ?」
近寄り、胡座をかいて座り込んだ。
「何を言うんです、あの始皇帝を打ち破る気持ちは同じでしょう?」
んー、確かにそうだな 俺は小さく頷くように呟いた。
それにしても、と 姜維は首を傾げた。
「甘寧殿が私に絡むとは何事でしょうか?私とは反りが合わないのでは?」
「何言ってんだお前、合う合わないじゃなくて喧嘩出来るかどうかだろ」
喧嘩ですか…、と苦笑しつつ姜維は甘寧からやや離れた辺りに両刃槍を置いて、自身も息を吐いて座った。
「…甘寧殿は、先程起きられたのですか?」
「まぁそうだな、ちょっとばかし酒を、な」
頬を掻くと、確かに酒の匂いがします、と零された。
「あぁ、そうだ」
俺は昨日の出来事を思い出し、姜維に向き直る。
実は敵武将を複数相手していたところを、姜維に助けてもらったのだった。
「昨日は悪かった けど助かったぜ、ありがとな」
「いえ、少し危険でしたが、甘寧殿があの時に討たなければまずかったでしょう」
褒められたものではありませんが、と 付け足されて俺のテンションがやや下がる。
「しっかし、暇だなー…これから何すっかな」
「それなら、しばらく経ったら私とお手合わせして下さい」
そりゃいいなと勢いよく立ち上がり、双鉤の一つを手元で軽く回してから歯を見せて笑った。
「そうとなったらやるしかねぇよな!ほら、さっさとやろうぜ!」
「ひ、人の話聞いてますか!?しばらく経ったらって…」
言葉が続く前に刃を喉に構えられ、俺はニタリと笑った。
「戦にはどんな状況でも立ち向かわなきゃならねぇ…分かってんだろ?」
「……やれやれ、まさかこんな…噂通りのお方です、ね!」
姜維は俺の胸元を押し、すぐさま槍を掴んで構えた。
押し出された俺だったが、即座に踏ん張って 緊張する心臓を楽しむ。
「本気で行かせて頂きます!」
「へっ、望むところだ!」
刃の交わる音が再び、多く響き始めた。
その声からして、若い男性の声だ
丁度、暇を持て余していた甘寧は、ひょいと覗いた。
(ありゃ…蜀の姜維じゃねぇか…)
愛用の槍を優雅に振るい、鍛練を行っていたのだった。
威勢の良い声が響き、そして一息ついたようだった。
「おや、甘寧殿ではございませんか
そんな遠くに隠れて、どうしました?」
汗を拭いつつ、姜維は少し離れた所で俺に向かって笑いかけた。
「お前…俺はお前の敵なんだぜ?」
近寄り、胡座をかいて座り込んだ。
「何を言うんです、あの始皇帝を打ち破る気持ちは同じでしょう?」
んー、確かにそうだな 俺は小さく頷くように呟いた。
それにしても、と 姜維は首を傾げた。
「甘寧殿が私に絡むとは何事でしょうか?私とは反りが合わないのでは?」
「何言ってんだお前、合う合わないじゃなくて喧嘩出来るかどうかだろ」
喧嘩ですか…、と苦笑しつつ姜維は甘寧からやや離れた辺りに両刃槍を置いて、自身も息を吐いて座った。
「…甘寧殿は、先程起きられたのですか?」
「まぁそうだな、ちょっとばかし酒を、な」
頬を掻くと、確かに酒の匂いがします、と零された。
「あぁ、そうだ」
俺は昨日の出来事を思い出し、姜維に向き直る。
実は敵武将を複数相手していたところを、姜維に助けてもらったのだった。
「昨日は悪かった けど助かったぜ、ありがとな」
「いえ、少し危険でしたが、甘寧殿があの時に討たなければまずかったでしょう」
褒められたものではありませんが、と 付け足されて俺のテンションがやや下がる。
「しっかし、暇だなー…これから何すっかな」
「それなら、しばらく経ったら私とお手合わせして下さい」
そりゃいいなと勢いよく立ち上がり、双鉤の一つを手元で軽く回してから歯を見せて笑った。
「そうとなったらやるしかねぇよな!ほら、さっさとやろうぜ!」
「ひ、人の話聞いてますか!?しばらく経ったらって…」
言葉が続く前に刃を喉に構えられ、俺はニタリと笑った。
「戦にはどんな状況でも立ち向かわなきゃならねぇ…分かってんだろ?」
「……やれやれ、まさかこんな…噂通りのお方です、ね!」
姜維は俺の胸元を押し、すぐさま槍を掴んで構えた。
押し出された俺だったが、即座に踏ん張って 緊張する心臓を楽しむ。
「本気で行かせて頂きます!」
「へっ、望むところだ!」
刃の交わる音が再び、多く響き始めた。