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「…って、大将…もう飲むのやめた方が……」
レイヴンが急に慌てて止めたため、ユーリは首を傾げた。
「何でだよ?いいだろぉ、今更止めなくても…」
アレクセイも、ふ と笑ってから再び飲み始めた。

「……ユーリ…」
「あん…?」


名字呼びじゃないのに気付こうよせーねん!
二人共顔真っ赤だし、フレンちゃんもなんか緩い!


「久々に、飲んでるような気がします…」
笑顔は絶やさないフレンちゃん、流石…?

「ユーリ」
「ん?…ぅっ!?」

腰を抱いて、後頭部を固定されたユーリはキスをされていた。
ああ、やっぱり とレイヴンは対に座ってて正解だと思った。

「ふ、ぁ…ん……!」
結構濃厚である。

拒否しようにも、押し倒されていて力が入らないようだ。
酒の力もあるから尚更かもしれない

「んぅ…っ……はぁ、」
ようやく離されたユーリは苦しかったようで、若干涙目のようだ

「な、にすんだよぉ…っ」
「…その顔、たまらないな」
再び唇を重ねられ、ユーリは小さく息を吸った。

「ん、あぁ…や……」
フレンチキスをしているようだった。


「…レイヴンさん、止めないんですか…?」
酔っているとはいえ、フレンはまだ深く酔ってはいないようだ
「…フレンちゃんが止めたら?」
「あ、そうでした」


フレンはアレクセイとユーリを引きはがしにかかった。
「はぁっ…あ、フレン……っ」
「…フレンか……来なさい」
アレクセイは振り返り、今度はフレンを押し倒した。
それから逃がさないよう両手首を掴んで、あまり抵抗出来ないように

「ぅあっ、んっ……!」
あっという間にフレンも巻き込まれてしまった。

ユーリはそれをぼーっと見ている。
ボケているのか、唖然としているのかさっぱりだ

「…や、ふぁっ!んっ」
フレンチキスに移り、フレンが眉を潜めた。

レイヴンはというと、最初は驚いたものだった。



『せっかく二人で来たんですから飲みましょうよっ』
多量の酒を注ぐと、アレクセイはグラスを持って止まった。
不思議に思って視線を当てれば彼は苦笑していた。

『酒は嫌いではないのだが…記憶を忘れてしまうというか…』
『誰でもたくさん飲めば忘れると思うのですが?』
そんなものだろうか、とアレクセイは呟いた。

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