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アルベルの顔が引きつった。
「まさか…テメェ……!」
「あ、ちなみに…君達の仲間も今頃楽しい事になってるんじゃないかな」
男が機械音を鳴らすと、音声が聞こえて来た。

フェイト、ソフィア、クリフ、ネル、マリア、アドレー、ミラージュ...それぞれ何かに堪えている声
男の何か堪えている声を聞くのはどうかと思ったが
「皆、珍しいからね
まずは体から調べるのが基本ってものさ」
「っ…よせ…!」
男は聞く耳を持たず、機械音を鳴らしている。
「…さ、相手して貰おうか」

何かを直接された訳でもないのに体を触られている感覚がする。
「な、にしてやがるっ…!」
「いいねぇ~」
笑う声が近くにある。
「まずは肩慣らししなくちゃな」
男は近くで遠隔操作しているようだった。
アルベルに構わず、キーを押す低い音が響く。
ポン、と少し高い音が鳴ったかと思うと体に何か迫っている気配がした。

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アルベル・ノックスは妙な機械音を聞いて目が覚めた。
「!?」
体を起こして見回そうと思ったがそれは無駄だった。
目隠しのようなものをされていて、視界は真っ暗だ。
それだけでなく体も動かない。

とりあえず冷静になろうと深呼吸する。
何が、どう起きて、こうなっているのか
しかし、ジェミティ市までの部分しか思い出せなかった。
(何があったんだ…!?)
自らに問いても答えはない。
ジェミティ市とかいう、目に痛い場所から…スフィア社という所へ向かって――――そこからさっぱりである。

気を落ち着かせるために考えることをやめて、耳を済ませた。
すると、扉が開くような機械音が聞こえた。
人の気配がする。

「おい!誰だか知らねぇが目隠しを外せ!」
口だけが唯一まともに動かせた。
「…ふぅ、やっと休みが取れたよ」
アルベルの話を無視して、声の主は喋る。
かつかつと床の歩く音、それが近付いて来ている。
「テメェ、人の話聞いてんのか!」
「…うん、俺好みの性格で何よりだよ」
恐らく相手はにこにこ笑っているであろう。
全く話を聞かない相手に苛々し始めるアルベル
「テメェ…早く外さねぇと殺すぞ…!」
低い声で、唸るように脅す。
すると男は笑いながらアルベルに近寄った。
「面白いね、それでどうやって殺すというんだい?
目隠ししている上に体は動かないのにさ」

確かにそうである。
アルベルは舌打ちをした。
「…いいから、早く目隠しを外せ」
「それはダメだよ、唯一触れ合えるのはこの方法しかないんだ
頼むけど、しばらく楽しませてくれよ
…俺も長い間女を相手してなくてね…
君達がココに来てくれて本当に感謝するよ」

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