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アレクセイがオレの部屋に住むことになった。

ア「言い分は分かる、だが君も大人だろう」
ユ「だからって男って…あんまり歓迎したくねぇなぁ」


無所属なアレクセイを任された訳だが、凛々の明星の一員でもあるし、
下町の穏やかな雰囲気でアレクセイも何か学んで、
改まってくれるかもしれないという考えだ

しばらくはいざこざはあったにしろ、アレクセイを分からないユーリでもなかった。


ア「とりあえず夕飯でも作ろうではないか
腹が減ってはぎしあんも出来ないと言うだろう」
ユ「とりあえず消えろ、それよりもアレクセイは何か作れんのか?」

ア「お前…本当に騎士団に入っていたのか?」
ユ「すぐ辞めた」

ア「…呆れて物も言えんな」
ユ「うるせぇ、公式がそう設定してんだから仕方ねぇだろ」

ア「騎士団はどんなに厳しい状況でも食は逃さない
なぜなら人間の力の源は栄養から来ているからだ
その栄養は食、つまり食べ物から来(以下省略!)」
ユ「はいはい、元騎士団長が偉そうに言うとこじゃねーぞ」

次回 ユーリの三大欲求

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テーブルに肘をついて、朱い瞳を閉じた。
自らでも分かるように目が全体的に疲れていた。

「アレクセイ」

今気付いた。
大分疲れていて気配すら感じ取れなかった。

「シュヴァーン…」

振り返るとシュヴァーンが眉を軽く八の字にしていた。
彼の手には、湯気をたたせたカップがあった。

「もう、お疲れでしょう…お休みになって下さい」

「まだだ…私は……」

彼はカップを私のテーブルにコトリ、と小さく置いた。
視線を向けようとしたが、その最中に明かりが私を刺激した。
小さく唸ると、シュヴァーンは私を覗き込んだ。

「目、充血してますよ…本当に、休んで下さい」

「…またシュヴァーンに迷惑を掛けてしまうな…」

申し訳なくそう言ったが、彼は何言っているんですか、と応えた。

「働きすぎなんですよ、貴方は」

私は軽く溜息をついて、近くにあるベッドへ体を横にした。
瞳が視界を暗くし、私は深い眠りに落ちた。

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シュヴァーン・オルトレイン

俺が最終的に選んだ名前だった。


未だに目を覚まさない俺の想いの人 もう、一週間は経っている。
下手すると死に至ると言われていたが、俺は信じていない

僅かに動く呼吸器官と心臓、体中に張り巡らされた医療機器

まるで死んでいるかのようだ
動く人形が事切れたように、ずっと寝ている。


ずっと、ずっと見て来た

柔らかい貴方の白い髪
まるで羽みたいだ

白い肌、それから筋肉
凛々しくて素敵で

厚い手、それから指
色々と思い出す

貴方の全てに、想いを


まだ開かぬ、あの紅い瞳
私を、俺を見て欲しい



すると、彼の睫毛が動いたのだ
驚かせないよう、そっと近づき、彼を見る。
心底俺の方が驚いている気がしてならない

ゆっくりと瞬きし、あの紅い瞳が俺を 捉えた。

「アレクセイ様…!」
力の入っていない手を握り、甲に口づける。
再度彼を見て、ゆっくりと近づいた。
全体的に疲れたような顔をしているが、何か言いたげだ
「シュ、ヴァー…ン、……私は、ゆめを 見た お前が、わらってて……えす、テリーゼ様も、シーフォも…みんな、みんな……」
「まだです、アレクセイ様…まだです…
まだ、貴方が笑ってない…一緒に、歩みませんか…?」

彼は視点を天井から、窓から見える空に移し、俺を見た。
「あり、がとう…かいふくしたら、君に、言いたいことがある…」
それに頷いて、俺は次の目覚めまで静かに待った。
貴方の夢の続きを、妨げないように

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