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誰もが舌を巻くほどの実力を持つ男、アレクセイ・ディノイア
彼を除いたメンバー、8人と1匹は 彼に気に入ってもらおうと必死だった。
それこそ普段の自分を捨てるか、というくらいには

「ようアレクセイ、今日もいい天気だな」
「…ああ」
オレはユーリ・ローウェル コイツが仲間として加入した当初は胸糞悪く、顔すら見たくなかった。
それが今では彼に片思いをするほどだ

なぜか、彼が 可愛いからだ

オレにとってアレクセイは頼れるおじ様、という感じだ
きっとそれはオレだけに限らないだろう

「なあアレクセイ」
「おあっ!?な、何をするのだ!」
そっと尻に触れれば過剰な反応 ああ、可愛い
「ひっ!」
「ユーリ、アレクセイさんの尻は譲らないぞ」
「そうよ~ フレンちゃんにもあげないけど」
そう言ってアレクセイの尻を奪うように皆尻を目指して手を伸ばして来る

「ちょ、ちょっと!何してんのよ!?」
それに気付いたリタ、カロル、パティがアレクセイを救うべく参戦
「そうだよー!大の大人が情けない」
「ふふん♪抜け駆けは、ダメダメじゃのぅ」
その三人も三人で、アレクセイに引っ付いている
「だ!あ、モルディオ君にフルール君っ 当たって…」
「私の方が、感触があると思うのだけれど?」
突然参戦したジュディスに、さすがのアレクセイもやや赤面だ
「お、女は胸だけじゃないのよ!」
「むむっ アレクセイは巨乳派かの?」
「ボクだって!胸じゃないけどアレクセイの為だったら…!」

アレクセイはたまらずに走って抜け出した。
「な、何なんだね!私に触るなっ ついて来るなぁっ!」

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「パンパカパ~ン♪第一回大将を幸せにしちゃう大会かいさ~い♪」
「何言っちゃってるのよおっさん」
唐突に始まったそれを嬉しそうに言うレイヴンと近くにいたリタは苦い顔をしている。
「お、それ乗るぜ」
ユーリもユーリでニタニタしながらレイヴンと肩を組んで笑っている。
「僕も混ぜて下さいっ」

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私は今、逃げている。
何から?そんなもの、決まっている

「見つけたわ」
すらっとした長身の、クリティアを主張する触手が風でなびく
「しまっ…!」
彼女の槍が、私を阻むように地に突き刺さる。
引き返し、別の道を探そうとした時 背中に、銃口が
「……逃れられんぞ?」



そんなわけで私は椅子に縄でくくりつけられていた。
「やり過ぎじゃないです?」
「いつも逃げるからだろ?」
「絶対やり方悪いわよ、これ」

「くっ!私を自由に歩かせてくれたっていいだろう!
抜け出した途端に殺意を含んだ目で追いかけてくるな、特にフルール!」
「何を言っとるんじゃ~ うちは辛うじてお主を許してやっとるのじゃぞ?」

ああ、言い返せない

「ま~ 大将、」

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