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2009年 クリスマス
『世ではクリスマスというのをやっているようですね』
レレウィーゼ古仙洞に居たデュークは降り始めた雪に触れた。
そんなクロームの発言にデュークは目を細めた。
「そうだな……」
灰色の澄んだ空、銀のような雪を手で溶かした。
「クリスマスか…」
幼い頃、デュークもクリスマスというイベントを楽しんだものだ
『クリスマスというのは…楽しいものなのですか?』
クロームはそう言った。
「フン…大して楽しいものでもない」
『そんなものでしょうか』
クロームの声が響く
『デュークも、一度信じたものでしょう?』
「………」
風が乱れた
雪が荒れる
『クリスマスプレゼントです』
風が緩やかになる
雪が綺麗な結晶に変わった。
「…成る程」
『私は、好きな時期です』
デュークは空を見上げた。
雪は彼の髪の色同様に光っていた。
『綺麗なものだな』
そう言って彼は目を閉じた。
『世ではクリスマスというのをやっているようですね』
レレウィーゼ古仙洞に居たデュークは降り始めた雪に触れた。
そんなクロームの発言にデュークは目を細めた。
「そうだな……」
灰色の澄んだ空、銀のような雪を手で溶かした。
「クリスマスか…」
幼い頃、デュークもクリスマスというイベントを楽しんだものだ
『クリスマスというのは…楽しいものなのですか?』
クロームはそう言った。
「フン…大して楽しいものでもない」
『そんなものでしょうか』
クロームの声が響く
『デュークも、一度信じたものでしょう?』
「………」
風が乱れた
雪が荒れる
『クリスマスプレゼントです』
風が緩やかになる
雪が綺麗な結晶に変わった。
「…成る程」
『私は、好きな時期です』
デュークは空を見上げた。
雪は彼の髪の色同様に光っていた。
『綺麗なものだな』
そう言って彼は目を閉じた。
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2009年 クリスマス
「「Merry Christmas!」」
成人男性二人、仲良くテーブルに並んでパーティ
「おっさん、先に濃いの飲むか?」
「いやいや、後にグッと飲もうかな」
二人はにかにか笑う
「いやー、まさか青年とこうなる関係になるとはっ」
「こうなる関係って」
ユーリは苦笑する。
「何よ~、別に怪しい意味で言ったんじゃないわよ」
そう言ってユーリを小突く
「…にしても、そろそろ一年迎えるんだな」
「ん?あぁ、そうねぇ」
薄い酒を飲みながら、氷の入ったグラスをカラカラ鳴らす。
「青年、初々しかったわ~」
『なぁ、レイヴン』
星喰みを倒し、一旦ダングレストに帰ろう、その準備をしていた時だった。
『なーによ、俺様忙しいんだから~』
『あ、悪ぃ…』
妙に落ち着かないユーリを振り返る
『どうしたってゆーのよ』
怪訝な表情をするとユーリは肩を竦めた。
『オレ、おっさんが、だな……』
『?』
困ったような表情が見える。
返事を待ってやると、ユーリはみるみるうちに朱くなる。
『好き、なんだ!』
『…は?』
「うっるせぇな!仕方ねーだろ!まともに恋人つくった事ねぇんだから!」
「いやいや、だからってあの告白はないわ!」
レイヴンはげらげらと笑った。
『オレの…お嫁さんになってくれ!』
「だって!おっさんネコだろっ」
「それでもこの告白はないわよっ」
二人は付き合って一年程が経とうとしていた。
「あら、雪降って来たわ~」
窓を眺めるレイヴンを見るユーリ
今の時期に最もよく合う気候だった。
「おっさん」
「ん?な、何よ…!」
急接近して来たユーリに焦る
「オ、オレをからかった罰だ…!」
それからレイヴンの耳元で
『今夜は寝かせねーぞ』
と言われ、その後のレイヴンは見事に腰が立たなかったとか
-事後余談-
レ「おっさんもう無理」
ユ「現役だろ、まだまだいける」
レ「やめてって!ホントに壊れる…」
ユ「…誘ってんの?」
レ「んな訳ないでしょ!…ったく、クリスマスにこんなのって…」
ユ「いいじゃねぇか、思い出だ思い出」
レ「中にも出しちゃって…どーしてくれんのよ」
ユ「レイヴン分かった、そんなに言うんならやってやら」
レ「え、ちょ…言ってないし…あ!あー!!」
-強制終了-
「「Merry Christmas!」」
成人男性二人、仲良くテーブルに並んでパーティ
「おっさん、先に濃いの飲むか?」
「いやいや、後にグッと飲もうかな」
二人はにかにか笑う
「いやー、まさか青年とこうなる関係になるとはっ」
「こうなる関係って」
ユーリは苦笑する。
「何よ~、別に怪しい意味で言ったんじゃないわよ」
そう言ってユーリを小突く
「…にしても、そろそろ一年迎えるんだな」
「ん?あぁ、そうねぇ」
薄い酒を飲みながら、氷の入ったグラスをカラカラ鳴らす。
「青年、初々しかったわ~」
『なぁ、レイヴン』
星喰みを倒し、一旦ダングレストに帰ろう、その準備をしていた時だった。
『なーによ、俺様忙しいんだから~』
『あ、悪ぃ…』
妙に落ち着かないユーリを振り返る
『どうしたってゆーのよ』
怪訝な表情をするとユーリは肩を竦めた。
『オレ、おっさんが、だな……』
『?』
困ったような表情が見える。
返事を待ってやると、ユーリはみるみるうちに朱くなる。
『好き、なんだ!』
『…は?』
「うっるせぇな!仕方ねーだろ!まともに恋人つくった事ねぇんだから!」
「いやいや、だからってあの告白はないわ!」
レイヴンはげらげらと笑った。
『オレの…お嫁さんになってくれ!』
「だって!おっさんネコだろっ」
「それでもこの告白はないわよっ」
二人は付き合って一年程が経とうとしていた。
「あら、雪降って来たわ~」
窓を眺めるレイヴンを見るユーリ
今の時期に最もよく合う気候だった。
「おっさん」
「ん?な、何よ…!」
急接近して来たユーリに焦る
「オ、オレをからかった罰だ…!」
それからレイヴンの耳元で
『今夜は寝かせねーぞ』
と言われ、その後のレイヴンは見事に腰が立たなかったとか
-事後余談-
レ「おっさんもう無理」
ユ「現役だろ、まだまだいける」
レ「やめてって!ホントに壊れる…」
ユ「…誘ってんの?」
レ「んな訳ないでしょ!…ったく、クリスマスにこんなのって…」
ユ「いいじゃねぇか、思い出だ思い出」
レ「中にも出しちゃって…どーしてくれんのよ」
ユ「レイヴン分かった、そんなに言うんならやってやら」
レ「え、ちょ…言ってないし…あ!あー!!」
-強制終了-
2009年 クリスマス
「そういえばもうこんな時期ね」
買い出しに来ていたリタは店の壁に赤いサンタが居るのを目に止めた。
(…サンタ、ね…あたしの所には来なかったわね)
幼い頃から両親が居ないリタにとって、サンタは存在しか知らなかった。
(確か、物くれるんだったかしら…便利な人間ね)
寒さに溜息をつき、宿に入る。
部屋割りでフレンと同室になったリタは、その部屋に入る。
「お帰り、何してたんだい?」
リタはその返事に対して探し物、と短く伝えた。
彼は鎧を外しており、水色のズボンに同色の上着だった。
「随分と軽装ね」
「更に上にも着るし、鎧もあるからね」
見慣れないんだろう、とフレンは言った。
リタは暖かい部屋で外を見つめている隣にフレンが来た。
「何?」
「クリスマスだね、サンタさんは来るかな」
にっこりとそう言うフレンにリタは唖然とした。
「あ、あんた…信じてんの?」
「そうだね、今は凄く来てほしいかな」
幼い考えにリタはつい吹き出した。
「サンタなんて居る訳ないじゃない」
「見たことあるのかい?」
「だって、あたしの所には来なかったわ」
最初から信じてないけど、とリタは言った。
しばらくの沈黙が流れた。
「…そういえば、リタの両親は早くに亡くなったんだよね?」
「そうよ、顔もうっすらとしか」
だから信じていないのか、とフレンは思う
「じゃあ、僕がリタのサンタさんになるよ」
「はぁ!?な、何言ってんのよ」
突然そんなことを言い出したフレンにリタは驚いた表情
「あたしは別に何もいら「いらない、なんて言わせないよ」
フレンは真剣な顔つきでそう言った。
そんな表情にリタは言い返せなくなった。
「な、何で…くれようとするのよ」
「僕があげたいからだよ」
更に何も言えなくなった。
「楽しみにしてて」
フレンはにっこりと笑った。
「リタ!」
夕飯を終え、本を読みながら温かい茶を飲んでいたリタにフレンの呼び声が
振り返るとそこには赤い帽子、赤い上下服に白髭を付けたフレンの姿
「Merry Christmas!」
小さな白い袋まで用意したフレンはリタに近寄り、背丈を合わせるために膝をついた。
「はい」
と言って袋から出したのは小さな白い箱
「何これ」
「開けてみて」
言われる間々に開けると、小さな指輪が
「なっ…!?」
思ってもいないクリスマスプレゼントだった。
「も…貰えないわよ!あ、あたしなんかに…」
「リタ」
フレンは指輪をリタの左手の薬指にはめた。
「ダメかな?」
見つめてくるフレンにリタは唇を噛んだ。
「もうっ…!」
リタは恥ずかしかったのか、フレンの胸に顔を埋めた。
フレンはくすっ、と笑ってリタを撫でた。
「サ、サンタって…」
こんなアダルティなのね
ん?何か言った?
べ、別に…!
「そういえばもうこんな時期ね」
買い出しに来ていたリタは店の壁に赤いサンタが居るのを目に止めた。
(…サンタ、ね…あたしの所には来なかったわね)
幼い頃から両親が居ないリタにとって、サンタは存在しか知らなかった。
(確か、物くれるんだったかしら…便利な人間ね)
寒さに溜息をつき、宿に入る。
部屋割りでフレンと同室になったリタは、その部屋に入る。
「お帰り、何してたんだい?」
リタはその返事に対して探し物、と短く伝えた。
彼は鎧を外しており、水色のズボンに同色の上着だった。
「随分と軽装ね」
「更に上にも着るし、鎧もあるからね」
見慣れないんだろう、とフレンは言った。
リタは暖かい部屋で外を見つめている隣にフレンが来た。
「何?」
「クリスマスだね、サンタさんは来るかな」
にっこりとそう言うフレンにリタは唖然とした。
「あ、あんた…信じてんの?」
「そうだね、今は凄く来てほしいかな」
幼い考えにリタはつい吹き出した。
「サンタなんて居る訳ないじゃない」
「見たことあるのかい?」
「だって、あたしの所には来なかったわ」
最初から信じてないけど、とリタは言った。
しばらくの沈黙が流れた。
「…そういえば、リタの両親は早くに亡くなったんだよね?」
「そうよ、顔もうっすらとしか」
だから信じていないのか、とフレンは思う
「じゃあ、僕がリタのサンタさんになるよ」
「はぁ!?な、何言ってんのよ」
突然そんなことを言い出したフレンにリタは驚いた表情
「あたしは別に何もいら「いらない、なんて言わせないよ」
フレンは真剣な顔つきでそう言った。
そんな表情にリタは言い返せなくなった。
「な、何で…くれようとするのよ」
「僕があげたいからだよ」
更に何も言えなくなった。
「楽しみにしてて」
フレンはにっこりと笑った。
「リタ!」
夕飯を終え、本を読みながら温かい茶を飲んでいたリタにフレンの呼び声が
振り返るとそこには赤い帽子、赤い上下服に白髭を付けたフレンの姿
「Merry Christmas!」
小さな白い袋まで用意したフレンはリタに近寄り、背丈を合わせるために膝をついた。
「はい」
と言って袋から出したのは小さな白い箱
「何これ」
「開けてみて」
言われる間々に開けると、小さな指輪が
「なっ…!?」
思ってもいないクリスマスプレゼントだった。
「も…貰えないわよ!あ、あたしなんかに…」
「リタ」
フレンは指輪をリタの左手の薬指にはめた。
「ダメかな?」
見つめてくるフレンにリタは唇を噛んだ。
「もうっ…!」
リタは恥ずかしかったのか、フレンの胸に顔を埋めた。
フレンはくすっ、と笑ってリタを撫でた。
「サ、サンタって…」
こんなアダルティなのね
ん?何か言った?
べ、別に…!