忍者ブログ
New
(10/18)
(10/18)
(10/18)
Search
[ 16 ] [ 17 ] [ 18 ] [ 19 ] [ 20 ] [ 21 ] [ 22 ] [ 23 ] [ 24 ] [ 25 ] [ 26 ]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

嗚呼、段々苛々して来たぜ
何でこんなにフレンは上手いんだ
というよりもうどうにでもなっちまえよ

「あぁあああ!!いい加減にしろっ!!」
「ぐわっ!?」

「フレン、てめぇ…言いたい放題言いやがって…!!」
そう言うとユーリ…フレンの顔は呆けていたが、ぷっ、と吹き出した。
「あっはははは、やっぱりユーリには出来なかったか」
そう言われ、ユーリはムッとした。


「あら、観戦してたけどやっぱりおかしかったのね」
「うんうん、でもちょっと面白かったかも」
物影からジュディスとレイヴンが出て来た。
「み、見てたのかっ!?」
いかに自然に振る舞おうとしてた自分が馬鹿みたいだ
「けど、必死なユーリも楽しかったよ」
「ひ、人を見物にしやがって…!」
ユーリは手をわなわなさせていた。

「けど、一体どうしたらそうなったのかしら?」
「俺様ジュディスちゃんとなら入れ代わりた…ぐはっ!」
ジュディスに軽くひっぱたかれたレイヴンが倒れた。

「朝起きたら入れ代わってたんです」
ユーリが正しい言葉遣い
「ったく、迷惑で仕方ねぇよ」
フレンは汚い言葉遣い

「何だか新鮮味はあるわな」
レイヴンが頬を押さえながらそう言う。
「じゃあ、また寝たらいいんじゃないかしら?」
「そんなもんか?」
さぁ?とジュディスは即答した。

「けど、俺様は流石に剣の振り方辺りでおかしいと思ったわよ」
「やはりごまかせませんでしたか…ユーリのせいで」
「全部オレのせいにすんなっ!」

「けど、どうやったらなおるんだ?」
ユーリが首を傾げる。
「うーん、分からないなぁ…」
「二人共、話を聞いたぞっ」
パティが二人の間に割って入った。
「あっ、ユーリが凄い優しい顔してるのじゃ~」
「いつもは優しくねぇのかよっ、つーかどうすんだよ!」
パティがしばらくうーん、と唸る。

「あ、もしかしたらっ」
立ち上がったパティは詠唱を始めた。
二人は疑問の表情
「てやっ、クリティカルモーメント!」
「おわっ!?」 「うわっ!?」
辺りに光が散乱した、と思った時には元に戻っていた。
あっさりとなおり、二人は唖然
「…な、なおった…!」
「うんうん、予感が当たったのじゃ~」
パティは胸を張った。
「もう少しユーリを楽しんでも良かったかなぁ」
「オレはもうやりたくねぇ…」
ユーリはへとへと座り込んだ。

「けど、息抜きにはなったね」
「だからそれはフレンだけだろっ!」

拍手[0回]

PR
(だ、大丈夫だ…バレてねぇ…!!)

多分。

「今日は食材が少ないからおにぎりで勘弁なのじゃ~」
「その代わりに具だくさんにしました」
二人はルンルン来て皆におにぎりを配った。
「ちょっと詰め込みすぎ感があるわねぇ」
レイヴンが苦笑しながらも口に放り込む
「あら、このくらいがいいのよ」
その割にはジュディスの顔は崩壊していた。

「二人は起き次第あげるのじゃ」
パティはおにぎりをまとめていた。


(フレンって…確か修行してたよな…)
剣を握る、決して重い訳ではない、が
(…やっぱり全体的にフレンは重い…)
しかも、利き手違うしな

基本から入る為、様々な構えを考える。
振り方ぐらい形さえはっきりすればごまかせる、はず
とりあえずフレンに慣れなければ怪しまれてしまう。
…というより、打ち明けた方が楽だと思うのだが
(…ま、お互いどこまで知り尽くしてるかが勝負所だな)
かといってユーリも勝負にノリノリだった。


「フレン」
オレの格好をしたフレンがニヤニヤしながら来た。
「修行付き合ってやるよ」
「…の、望むところだ…!」

二人はお互いの武器を取り出した。
「どのくらいお互いのやり方を真似出来るか、やってみようぜ」
「ああ、やってみせるとも」

嗚呼、フレンっぽい
心底自分に感動しながらも剣と盾を構えた。
(…盾なんか使い方分かんねぇ)

いつもフレンより明らかに軽装なユーリにこの格好はかなり重かった。
剣はいいとして、盾もあるから尚更だ
(…でも、それなりにフレンも筋肉ついてる訳で)
上手く活かせば太刀打ち出来る可能性はある


「準備は良いか?」
すっかりオレになっちゃってるフレンはノリノリだ
今になって思う、オレって口悪いな
それでも別になおそうとは思わないが
「大丈夫だ」
ガシャ、と構えてオレは走り出した。

(拳の代わりに盾だと思えばいいんだよな…)
油断すると盾で殴りそうだ

「おらっ、油断すんなよっ!」
素早く剣が薙ぎ払われる。
「見誤るな!」
とは言っても軽々と避けられてしまう。
決して下手とかそうではないのだが

「てやぁっ!」
「何だよ、今日は調子が悪いのか?」
分かってて言うフレンが憎い


「疲れがあるってか?」
「そんなことはない!」

「遅いぜ!まだやれるだろ?」
「と、当然だ…!」

「動きが鈍いぜ!まだ行けるだろ」
「…………」

拍手[0回]

朝起きてみて体に不快感があったんだ

時刻はまだ夜中の二時

変だなとは思ったが、体は特に異常なし

そのまま寝に入ったんだ


翌日
体を揺さ振られて起こされた。
目を開けるとそこには僕が

え、何で僕がそんな所に?
僕は変な夢を見ているのか?

「目ぇ覚ませ!」
べしりと僕自身に頭を叩かれる。
「え?え?」
「オレはユーリだ!」
僕自身の顔でユーリと言われても困る
「体よく見てみろ!」
「あれ…?」

服装もユーリの全体的に黒い服で、左手首には魔導器
僕自身は目の前に居て、心はユーリの中

「…随分愉快な夢だね、おやす…ぐっ!」
「寝ようとすんな!」
再び頭を殴られ、痛さに顔をしかめた。
「夢じゃないのか……」
「さっきから言ってるだろ!」

「どうすんだよコレ…つーか、お前の服重い、肩凝る」
「良いじゃないか、たまにはこういうサプライズ」
ユーリは呆れて溜息をついていた。
「なおらなかったらどうすんだよ…」
「何だよユーリ、随分心配性じゃないか」
「いや、お前が心配し過ぎじゃないことが不思議だぞ」

そうだなぁ、と悩むフレン
「よし、じゃあこの機会にお互いに成り済まそうじゃないか」
「はぁ!?何言ってんだお前」
ユーリの顔はかなり不機嫌そう。と言っても自分の顔だが
「お互いの事をどれくらい知ってるかが試されるね」
ユーリの姿をしたフレンは起き上がって皆の所へと行ってしまった。

「まだリタとカロルは寝てんのか?」
フレンは体育座りではなく、きちんと片足は立てて、もう片足を横にした。
「えぇ、リタは本見て夜更かししてカロルは妄想で夜更かしよ」
「ぶっ!妄想って…あ、あのナンって子の?」
レイヴンが笑いを堪えて片手を口にあてていた。
「つーか、エステルとパティはどうしたんだ?」
「二人なら今日一緒に料理当番よ」
成る程な、とフレンは言った。

(何であいつ、あんなに真似出来んだよ…!?)
仕種も完璧、仲間の呼び方もちゃんと略されていた。
(…仕方ない!いつまでも此処に居る訳にも行かないしな…)

ユーリ、もといフレンは皆の集まって居る所へと歩んだ。
「お、フレン やっと来たな」
「あ、あぁ…おはよう」
にこりとあのよく見る笑顔をする。
しかし、出来ているかどうかなんて分からない

「おはようさん」
レイヴンは手をひらひらさせていた。
「おはよう」
ジュディスはにっこりと笑った。
「ワンッ」
ラピードは体を丸めながらも待機していた。

拍手[0回]


Copyright © Labyrinth All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog 
忍者ブログ [PR]