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2009年 クリスマス
「「Merry Christmas!」」
成人男性二人、仲良くテーブルに並んでパーティ
「おっさん、先に濃いの飲むか?」
「いやいや、後にグッと飲もうかな」
二人はにかにか笑う
「いやー、まさか青年とこうなる関係になるとはっ」
「こうなる関係って」
ユーリは苦笑する。
「何よ~、別に怪しい意味で言ったんじゃないわよ」
そう言ってユーリを小突く
「…にしても、そろそろ一年迎えるんだな」
「ん?あぁ、そうねぇ」
薄い酒を飲みながら、氷の入ったグラスをカラカラ鳴らす。
「青年、初々しかったわ~」
『なぁ、レイヴン』
星喰みを倒し、一旦ダングレストに帰ろう、その準備をしていた時だった。
『なーによ、俺様忙しいんだから~』
『あ、悪ぃ…』
妙に落ち着かないユーリを振り返る
『どうしたってゆーのよ』
怪訝な表情をするとユーリは肩を竦めた。
『オレ、おっさんが、だな……』
『?』
困ったような表情が見える。
返事を待ってやると、ユーリはみるみるうちに朱くなる。
『好き、なんだ!』
『…は?』
「うっるせぇな!仕方ねーだろ!まともに恋人つくった事ねぇんだから!」
「いやいや、だからってあの告白はないわ!」
レイヴンはげらげらと笑った。
『オレの…お嫁さんになってくれ!』
「だって!おっさんネコだろっ」
「それでもこの告白はないわよっ」
二人は付き合って一年程が経とうとしていた。
「あら、雪降って来たわ~」
窓を眺めるレイヴンを見るユーリ
今の時期に最もよく合う気候だった。
「おっさん」
「ん?な、何よ…!」
急接近して来たユーリに焦る
「オ、オレをからかった罰だ…!」
それからレイヴンの耳元で
『今夜は寝かせねーぞ』
と言われ、その後のレイヴンは見事に腰が立たなかったとか
-事後余談-
レ「おっさんもう無理」
ユ「現役だろ、まだまだいける」
レ「やめてって!ホントに壊れる…」
ユ「…誘ってんの?」
レ「んな訳ないでしょ!…ったく、クリスマスにこんなのって…」
ユ「いいじゃねぇか、思い出だ思い出」
レ「中にも出しちゃって…どーしてくれんのよ」
ユ「レイヴン分かった、そんなに言うんならやってやら」
レ「え、ちょ…言ってないし…あ!あー!!」
-強制終了-
「「Merry Christmas!」」
成人男性二人、仲良くテーブルに並んでパーティ
「おっさん、先に濃いの飲むか?」
「いやいや、後にグッと飲もうかな」
二人はにかにか笑う
「いやー、まさか青年とこうなる関係になるとはっ」
「こうなる関係って」
ユーリは苦笑する。
「何よ~、別に怪しい意味で言ったんじゃないわよ」
そう言ってユーリを小突く
「…にしても、そろそろ一年迎えるんだな」
「ん?あぁ、そうねぇ」
薄い酒を飲みながら、氷の入ったグラスをカラカラ鳴らす。
「青年、初々しかったわ~」
『なぁ、レイヴン』
星喰みを倒し、一旦ダングレストに帰ろう、その準備をしていた時だった。
『なーによ、俺様忙しいんだから~』
『あ、悪ぃ…』
妙に落ち着かないユーリを振り返る
『どうしたってゆーのよ』
怪訝な表情をするとユーリは肩を竦めた。
『オレ、おっさんが、だな……』
『?』
困ったような表情が見える。
返事を待ってやると、ユーリはみるみるうちに朱くなる。
『好き、なんだ!』
『…は?』
「うっるせぇな!仕方ねーだろ!まともに恋人つくった事ねぇんだから!」
「いやいや、だからってあの告白はないわ!」
レイヴンはげらげらと笑った。
『オレの…お嫁さんになってくれ!』
「だって!おっさんネコだろっ」
「それでもこの告白はないわよっ」
二人は付き合って一年程が経とうとしていた。
「あら、雪降って来たわ~」
窓を眺めるレイヴンを見るユーリ
今の時期に最もよく合う気候だった。
「おっさん」
「ん?な、何よ…!」
急接近して来たユーリに焦る
「オ、オレをからかった罰だ…!」
それからレイヴンの耳元で
『今夜は寝かせねーぞ』
と言われ、その後のレイヴンは見事に腰が立たなかったとか
-事後余談-
レ「おっさんもう無理」
ユ「現役だろ、まだまだいける」
レ「やめてって!ホントに壊れる…」
ユ「…誘ってんの?」
レ「んな訳ないでしょ!…ったく、クリスマスにこんなのって…」
ユ「いいじゃねぇか、思い出だ思い出」
レ「中にも出しちゃって…どーしてくれんのよ」
ユ「レイヴン分かった、そんなに言うんならやってやら」
レ「え、ちょ…言ってないし…あ!あー!!」
-強制終了-
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2009年 クリスマス
「そういえばもうこんな時期ね」
買い出しに来ていたリタは店の壁に赤いサンタが居るのを目に止めた。
(…サンタ、ね…あたしの所には来なかったわね)
幼い頃から両親が居ないリタにとって、サンタは存在しか知らなかった。
(確か、物くれるんだったかしら…便利な人間ね)
寒さに溜息をつき、宿に入る。
部屋割りでフレンと同室になったリタは、その部屋に入る。
「お帰り、何してたんだい?」
リタはその返事に対して探し物、と短く伝えた。
彼は鎧を外しており、水色のズボンに同色の上着だった。
「随分と軽装ね」
「更に上にも着るし、鎧もあるからね」
見慣れないんだろう、とフレンは言った。
リタは暖かい部屋で外を見つめている隣にフレンが来た。
「何?」
「クリスマスだね、サンタさんは来るかな」
にっこりとそう言うフレンにリタは唖然とした。
「あ、あんた…信じてんの?」
「そうだね、今は凄く来てほしいかな」
幼い考えにリタはつい吹き出した。
「サンタなんて居る訳ないじゃない」
「見たことあるのかい?」
「だって、あたしの所には来なかったわ」
最初から信じてないけど、とリタは言った。
しばらくの沈黙が流れた。
「…そういえば、リタの両親は早くに亡くなったんだよね?」
「そうよ、顔もうっすらとしか」
だから信じていないのか、とフレンは思う
「じゃあ、僕がリタのサンタさんになるよ」
「はぁ!?な、何言ってんのよ」
突然そんなことを言い出したフレンにリタは驚いた表情
「あたしは別に何もいら「いらない、なんて言わせないよ」
フレンは真剣な顔つきでそう言った。
そんな表情にリタは言い返せなくなった。
「な、何で…くれようとするのよ」
「僕があげたいからだよ」
更に何も言えなくなった。
「楽しみにしてて」
フレンはにっこりと笑った。
「リタ!」
夕飯を終え、本を読みながら温かい茶を飲んでいたリタにフレンの呼び声が
振り返るとそこには赤い帽子、赤い上下服に白髭を付けたフレンの姿
「Merry Christmas!」
小さな白い袋まで用意したフレンはリタに近寄り、背丈を合わせるために膝をついた。
「はい」
と言って袋から出したのは小さな白い箱
「何これ」
「開けてみて」
言われる間々に開けると、小さな指輪が
「なっ…!?」
思ってもいないクリスマスプレゼントだった。
「も…貰えないわよ!あ、あたしなんかに…」
「リタ」
フレンは指輪をリタの左手の薬指にはめた。
「ダメかな?」
見つめてくるフレンにリタは唇を噛んだ。
「もうっ…!」
リタは恥ずかしかったのか、フレンの胸に顔を埋めた。
フレンはくすっ、と笑ってリタを撫でた。
「サ、サンタって…」
こんなアダルティなのね
ん?何か言った?
べ、別に…!
「そういえばもうこんな時期ね」
買い出しに来ていたリタは店の壁に赤いサンタが居るのを目に止めた。
(…サンタ、ね…あたしの所には来なかったわね)
幼い頃から両親が居ないリタにとって、サンタは存在しか知らなかった。
(確か、物くれるんだったかしら…便利な人間ね)
寒さに溜息をつき、宿に入る。
部屋割りでフレンと同室になったリタは、その部屋に入る。
「お帰り、何してたんだい?」
リタはその返事に対して探し物、と短く伝えた。
彼は鎧を外しており、水色のズボンに同色の上着だった。
「随分と軽装ね」
「更に上にも着るし、鎧もあるからね」
見慣れないんだろう、とフレンは言った。
リタは暖かい部屋で外を見つめている隣にフレンが来た。
「何?」
「クリスマスだね、サンタさんは来るかな」
にっこりとそう言うフレンにリタは唖然とした。
「あ、あんた…信じてんの?」
「そうだね、今は凄く来てほしいかな」
幼い考えにリタはつい吹き出した。
「サンタなんて居る訳ないじゃない」
「見たことあるのかい?」
「だって、あたしの所には来なかったわ」
最初から信じてないけど、とリタは言った。
しばらくの沈黙が流れた。
「…そういえば、リタの両親は早くに亡くなったんだよね?」
「そうよ、顔もうっすらとしか」
だから信じていないのか、とフレンは思う
「じゃあ、僕がリタのサンタさんになるよ」
「はぁ!?な、何言ってんのよ」
突然そんなことを言い出したフレンにリタは驚いた表情
「あたしは別に何もいら「いらない、なんて言わせないよ」
フレンは真剣な顔つきでそう言った。
そんな表情にリタは言い返せなくなった。
「な、何で…くれようとするのよ」
「僕があげたいからだよ」
更に何も言えなくなった。
「楽しみにしてて」
フレンはにっこりと笑った。
「リタ!」
夕飯を終え、本を読みながら温かい茶を飲んでいたリタにフレンの呼び声が
振り返るとそこには赤い帽子、赤い上下服に白髭を付けたフレンの姿
「Merry Christmas!」
小さな白い袋まで用意したフレンはリタに近寄り、背丈を合わせるために膝をついた。
「はい」
と言って袋から出したのは小さな白い箱
「何これ」
「開けてみて」
言われる間々に開けると、小さな指輪が
「なっ…!?」
思ってもいないクリスマスプレゼントだった。
「も…貰えないわよ!あ、あたしなんかに…」
「リタ」
フレンは指輪をリタの左手の薬指にはめた。
「ダメかな?」
見つめてくるフレンにリタは唇を噛んだ。
「もうっ…!」
リタは恥ずかしかったのか、フレンの胸に顔を埋めた。
フレンはくすっ、と笑ってリタを撫でた。
「サ、サンタって…」
こんなアダルティなのね
ん?何か言った?
べ、別に…!
嗚呼、段々苛々して来たぜ
何でこんなにフレンは上手いんだ
というよりもうどうにでもなっちまえよ
「あぁあああ!!いい加減にしろっ!!」
「ぐわっ!?」
「フレン、てめぇ…言いたい放題言いやがって…!!」
そう言うとユーリ…フレンの顔は呆けていたが、ぷっ、と吹き出した。
「あっはははは、やっぱりユーリには出来なかったか」
そう言われ、ユーリはムッとした。
「あら、観戦してたけどやっぱりおかしかったのね」
「うんうん、でもちょっと面白かったかも」
物影からジュディスとレイヴンが出て来た。
「み、見てたのかっ!?」
いかに自然に振る舞おうとしてた自分が馬鹿みたいだ
「けど、必死なユーリも楽しかったよ」
「ひ、人を見物にしやがって…!」
ユーリは手をわなわなさせていた。
「けど、一体どうしたらそうなったのかしら?」
「俺様ジュディスちゃんとなら入れ代わりた…ぐはっ!」
ジュディスに軽くひっぱたかれたレイヴンが倒れた。
「朝起きたら入れ代わってたんです」
ユーリが正しい言葉遣い
「ったく、迷惑で仕方ねぇよ」
フレンは汚い言葉遣い
「何だか新鮮味はあるわな」
レイヴンが頬を押さえながらそう言う。
「じゃあ、また寝たらいいんじゃないかしら?」
「そんなもんか?」
さぁ?とジュディスは即答した。
「けど、俺様は流石に剣の振り方辺りでおかしいと思ったわよ」
「やはりごまかせませんでしたか…ユーリのせいで」
「全部オレのせいにすんなっ!」
「けど、どうやったらなおるんだ?」
ユーリが首を傾げる。
「うーん、分からないなぁ…」
「二人共、話を聞いたぞっ」
パティが二人の間に割って入った。
「あっ、ユーリが凄い優しい顔してるのじゃ~」
「いつもは優しくねぇのかよっ、つーかどうすんだよ!」
パティがしばらくうーん、と唸る。
「あ、もしかしたらっ」
立ち上がったパティは詠唱を始めた。
二人は疑問の表情
「てやっ、クリティカルモーメント!」
「おわっ!?」 「うわっ!?」
辺りに光が散乱した、と思った時には元に戻っていた。
あっさりとなおり、二人は唖然
「…な、なおった…!」
「うんうん、予感が当たったのじゃ~」
パティは胸を張った。
「もう少しユーリを楽しんでも良かったかなぁ」
「オレはもうやりたくねぇ…」
ユーリはへとへと座り込んだ。
「けど、息抜きにはなったね」
「だからそれはフレンだけだろっ!」
何でこんなにフレンは上手いんだ
というよりもうどうにでもなっちまえよ
「あぁあああ!!いい加減にしろっ!!」
「ぐわっ!?」
「フレン、てめぇ…言いたい放題言いやがって…!!」
そう言うとユーリ…フレンの顔は呆けていたが、ぷっ、と吹き出した。
「あっはははは、やっぱりユーリには出来なかったか」
そう言われ、ユーリはムッとした。
「あら、観戦してたけどやっぱりおかしかったのね」
「うんうん、でもちょっと面白かったかも」
物影からジュディスとレイヴンが出て来た。
「み、見てたのかっ!?」
いかに自然に振る舞おうとしてた自分が馬鹿みたいだ
「けど、必死なユーリも楽しかったよ」
「ひ、人を見物にしやがって…!」
ユーリは手をわなわなさせていた。
「けど、一体どうしたらそうなったのかしら?」
「俺様ジュディスちゃんとなら入れ代わりた…ぐはっ!」
ジュディスに軽くひっぱたかれたレイヴンが倒れた。
「朝起きたら入れ代わってたんです」
ユーリが正しい言葉遣い
「ったく、迷惑で仕方ねぇよ」
フレンは汚い言葉遣い
「何だか新鮮味はあるわな」
レイヴンが頬を押さえながらそう言う。
「じゃあ、また寝たらいいんじゃないかしら?」
「そんなもんか?」
さぁ?とジュディスは即答した。
「けど、俺様は流石に剣の振り方辺りでおかしいと思ったわよ」
「やはりごまかせませんでしたか…ユーリのせいで」
「全部オレのせいにすんなっ!」
「けど、どうやったらなおるんだ?」
ユーリが首を傾げる。
「うーん、分からないなぁ…」
「二人共、話を聞いたぞっ」
パティが二人の間に割って入った。
「あっ、ユーリが凄い優しい顔してるのじゃ~」
「いつもは優しくねぇのかよっ、つーかどうすんだよ!」
パティがしばらくうーん、と唸る。
「あ、もしかしたらっ」
立ち上がったパティは詠唱を始めた。
二人は疑問の表情
「てやっ、クリティカルモーメント!」
「おわっ!?」 「うわっ!?」
辺りに光が散乱した、と思った時には元に戻っていた。
あっさりとなおり、二人は唖然
「…な、なおった…!」
「うんうん、予感が当たったのじゃ~」
パティは胸を張った。
「もう少しユーリを楽しんでも良かったかなぁ」
「オレはもうやりたくねぇ…」
ユーリはへとへと座り込んだ。
「けど、息抜きにはなったね」
「だからそれはフレンだけだろっ!」