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美味しいものたくさん食べて、忙しいけど家事手伝いも頑張って…
体も温かいし、なんだかとてもいい気分で眠れる雰囲気だ

慌てた様子で来たのはあまり…よく、見えないけど……
背負われていく、その心地好い揺れに私は瞼を閉じた。

部屋に着いて、眠いところを起こされる
何でも自分でベッドに入れ、ということだろう

思考もままならない私は何だか夢のようで、気分が良くて
ベッドに座って、袖を引っ張って、甘い雰囲気を感じる



あ。

ほっぺに、



自分が座ってるから

随分、背が高く見えるよ


なんか、嬉しい

今すごく 幸せかも








ル・ロンド海停に一人、座り込む男がいた。
その男はアルヴィン、以前は傭兵をしていた。
今後はどう生きて行こうかと、悩んでいた。

しかし、その前にアルヴィンは悩み事があって来たのだ
酒の勢いとはいえ、恐らく言い訳には…

レイアに、キスした。

今も鮮明に覚えてる。
「ん」と言ってこちらに顔を向けて


どうにも頭が回らない
こればかりは誰にも相談出来ない




『私ね、そういう気遣いしてくれるアルヴィン…、好きだよ〜』

耳に残ったこの言葉
本心だったら、どんなに嬉しいことか


ジュースと間違い、誤って酒を一気に飲んでしまったのだ
すぐには気付かず、しばらくした後にレイアがおかしくなったのだ

そのレイアにつられてエリーゼも少し飲んだらしく、ローエンが慌てていた。

(ホント、卑怯な手だけは達者だよな…俺)

好意が一方的なだけに、ちょっとキツイ
アルヴィンは再び溜息をついた。

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ジ「アルヴィンと一緒、かぁ…嫌いじゃないな」
ア「…どういうこった、しかも初めはジュードか」
ジ「僕じゃ不満?初めはあんなに肩組んでくれたのに」
ア「それとどう関係すんだよ、別に…不満でもねーけど…」
ジ「なら問題ないよね、アルヴィンは僕に縋るしかないんだから」
ア「何言っちゃってんの」
ジ「大丈夫だよ、アルヴィンは僕が大切にするんだから」
ア「おたく、頭大丈夫か?」
ジ「僕は平気だよ、何てったって医学生なんだから」
ア「はぁ……で、何すんだっけ?」
ジ「言うよりやった方が早いよ」
ア「は?」

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「はー…美味いねぇ」
今俺は、レストランにてミートソースを食していた。
自由行動を許されたもんだから、一人の時間でも取ろうかなんて
半分ほど食べて水を飲み下せば、
「あ、アルヴィン君」
呼ばれて顔を向ければレイアが手を振りながらこちらに寄って来た
「此処で食べてたんだ?」
「そ、何気にお気に入りなもんでね」
私も一緒に食べていいかなと聞かれたもんだから頷いた。
注文を追加してレイアは何気なく水を口に含んだ。

「……なあレイア、棍は素手で持ってっけど、手袋とかしなくて大丈夫なのか?」
レイアも含めてローエンやエリーゼも素手である。
だが特にレイアは棍を持ち替えたりするだろう、何か手を守らなくてよいのかと

「素手で持つのは慣れちゃったし、手袋だと馴染まないかも…?」
「手見せてくれよ」
ぐいっと手を引き寄せて手の平を見た。
レイアはやだよ恥ずかしいと言ってすぐ手を引いてしまった。
「なんでだよ、手が厚くなるのは強さの証拠だろ?」
「ならアルヴィン君も!って…手袋外してるんだね」
むにむにと猫の肉球のように触るレイアにまぁな、と苦笑しながら答えた。
「あ、ねぇ!手、合わせようよ!」
俺が答える前にレイアは手を合わせて来た。
それからぴったりと計るために端を揃えた。

「おおー やっぱり大きいんだね」
「男はそんなもんだろ、ジュードだってミラに言われてたしな」
言ってから気付いた、レイアはジュードが好きなはずだ

「…そうだね」
失敗した、思った通りにレイアは表情がやや暗くなってしまった。
こういった時、どう慰めたら良いだろう
単に慰めの言葉なら出る、しかしそれは偽りにしかならない

俺は、まだ合わせていた手を握った。
「ごめん、レイア」
距離感が分からない、自分が何をしているのかも分からなかった。

「マーボーカレーでございます、ご注文は以上で宜しいですか?」
二人はパッと手を離して、俺は大丈夫ですと答え店員は去って行った。
「アルヴィン、私、大丈夫だから」
顔を見ると、レイアはニコッと笑った。
「……相談あるなら、乗るから」
「ありがとう、アルヴィン君」

レイアは、心が広く大きい
そっとアルヴィンは自分の手の平を見た。
俺の手は、大きいのにレイアに対する気遣いの気持ちは小さい

「ん〜♪マーボーカレー美味しいっ!」
「…俺にも一口」
レイアの手を握り、すくった一口をぱくりと頂く。
「あーっ!勝手に食べないでよー!」
「美味そうだったから、つい」
ぷんすか怒るレイアを笑いつつも水を一気に飲み干した。
レイアが怒ってくれてるなら、俺はまだ救われる。

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