忍者ブログ
New
(10/18)
(10/18)
(10/18)
Search
[ 160 ] [ 159 ] [ 158 ] [ 157 ] [ 156 ] [ 13 ] [ 155 ] [ 154 ] [ 12 ] [ 11 ] [ 10 ]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

再び、アレクセイが病に倒れた。
かなり重態だと小耳に挟んだ。
呼吸器官が圧迫され、呼吸困難

昨日向かった場所が妙にエアル濃度が高かったからかもしれない
俺はしばらく離れていろと言われ、貴方一人で行かせてしまった。



なぜ、一緒に行かなかった

 来てはいけない

貴方だけ一人、被害を受けるなんて

 被害は少ない方が良い

その時、幾度も胸を押さえてたのはこの症状?

 私は大丈夫だ、そんなに弱くない



「アレクセイ!」
駆け込み、彼をすぐにでも抱きしめたかった。
しかしそれは医者に拒まれた。

すぐそこに貴方が居るのに――――!!


貴方は目をつむっていて。
半裸で、息を荒くしていた。
体にある汗は、呼吸出来なくて苦しんでて

口元には呼吸を補助する道具が張り巡らされていて
貴方の生死が今、ここで分かってしまいそうで


貴方はうっすらと目を開けて、俺を見て笑って
また力無く目を、瞳を閉じた。



「アレクセイ!!アレクセイ!」





泣いたんだと思う

部屋で、一人固まって

子供みたいに


貴方が居ないと俺は





「シュヴァーン」


もそりと体を動かせば、貴方が居て
「え、…何、で……」


「心配したんだぞ」

 それは俺の台詞です

「大分食も口にしてなくて、お腹空いたろう?」

 貴方が苦しんでるのに、食なんて出来ない

「…どうした?」

 ずっと、貴方を捜していたんです


無言で泣き始めた俺に貴方はまた無言で抱きしめてくれた。


あの時、逃げてごめんなさい

あの時、避けてごめんなさい

あの時、   ごめんなさい




「シュヴァーン、     」




よく聞こえなかった。
首を傾げて尋ねるが彼は笑っただけだった。

ああ、何だか分かったような
分からなかったような


「答えは――――」
俺はその言葉を静かに待った。

拍手[0回]

PR
Comment
Name
Title
Font Color
Mail
URL
Comment
Password

Copyright © Labyrinth All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog 
忍者ブログ [PR]