忍者ブログ
New
(10/18)
(10/18)
(10/18)
Search
[ 330 ] [ 329 ] [ 328 ] [ 220 ] [ 219 ] [ 218 ] [ 247 ] [ 246 ] [ 245 ] [ 244 ] [ 243 ]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

私が転じれば 彼は手を差し延べてくれる

私が俯けば 彼は笑いかけてくれる

私が変われば 彼は止めてくれる




「お前は誰だ」


「俺はレイヴンよ」


「お前はレイヴンか」


「俺はレイヴンよ」


「シュヴァーンは?」


「……」


「分かってる、分かっているよ」







いつまでも昔に縋ってたって、変わらない

だけど、まだ彼が居るんじゃないかと


少し、信じて







ある日、何か 夜空を白い何かが流れた。


「あ」

「…どうしました?」



「星が見えた」



やけに綺麗だったのが、まだ瞳に残っている。

「ほ、し……」




「星はお前みたいだ」

いつの間にか現れ、気が付けば消えて

「レイヴ…「大将」



「ごめんね、もう離れないから ずっと俺の近くに居て欲しいな
“レイヴン”が本当の俺だって…大将がいつかそう思えるように」





水が頬を伝った。

風が止まった。





「“レイヴン”……」
久々にホッとして、前に体を預けた。

私が彼にやった心臓が、規則正しい音を小さく奏でる。


「私と一緒に居てくれ」
微笑めば、彼はにっこりと笑った。

「頑張って行きましょ、サポートならいくらだってしますから」



手を握られ、繋がりを感じる。



「レイヴン、私は眠い」

「そうですね、もう寝ますか?」

「ああ、今は…凄く気持ちが温かいんだ」




そう言うと、彼は目をつむった。

「……大将、また明日…、会いましょ…」





貴方がレイヴンが俺だと確信出来た時
一緒に、共に歩いて行こうと



「また、笑いましょうね」




外には、一筋の光が生まれて消えた。







次、二人で見るときは
場所は、海がよく見えて、星が見える夜空で。

拍手[0回]

PR
Comment
Name
Title
Font Color
Mail
URL
Comment
Password

Copyright © Labyrinth All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog 
忍者ブログ [PR]