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「んっ、ふぐぅ…!やめ、ろ…!」
フィンドールはザエルアポロを押し退けた。
「だったら!!」
彼はフィンドールの髪を掴み上げた。
「これを切ればいい…!!」
「や、やめろ!!」
フィンドールは首を左右に振った。

「何がしたい…!」
彼はゆっくりと髪を離した。
「兄貴が…兄貴があぁあぁあ…!!」
俺の胸で泣き始め、俺は彼の髪を撫でてやった。

思えば、兄弟なのだ
普段仲悪かろうが、どこかでは追っていたのだろう

「ザエルアポロ…」
「兄貴ぃいいいっ……」
ザエルアポロはぎゅっと服を掴んで来た。
それをフィンドールは黙って頭を撫でた。


「情けないところを見せてすまないね」
いや、とフィンドールは言った。
「それよりも、馬乗りをやめてくれ」
あ、とザエルアポロは隣に移動する。

「…前から君の事、実は見てたんだよ」
フィンドールは唖然とした。
「金髪で長髪が大いに似ているのもあったけど…
どこかしら似てる部分が所々あったりしたから…」
ザエルアポロは自分を抱きしめるよう体育座りをした。

それを見たフィンドールはザエルアポロを抱き寄せた。
「…!?」
「少しだけ、だぞ」
安心したかのようにザエルアポロは瞳を閉じた。
疲れたようで、ザエルアポロはすぐに寝息をたてた。

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