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別に嫌いじゃない

ただ、あたしは特に話す話題もなかったから

ユーリの親友ってな事しか聞いてなかった


「リタ、風邪を引いてしまうよ」
この声はフレン・シーフォ

「…あんたがあたしに絡むなんて珍しいわね」
「ははっ、そうだね」

隣に来て同じ夜空を見上げる。

しかし、気まずい雰囲気だ
相手から来たなら話題というものが欲しいものだが
男女が一組、というものに慣れないリタは迷う

「リタは…僕の事、好きかい?」
「は?」

唐突な質問にリタは唖然となる。

「何で急にそんな…」
「気になるから、かな」

苦笑するフレン

「別に…好きでも嫌いでもないわ」
「僕は…リタの事、好きだな」
「なっ…!?」

リタは更に言葉を奪われた。
というより、なんてことを言うんだろう

(…でも、別に恋愛的な意味じゃないし…何動揺してんのよっ)

心臓の鼓動が、よく聞こえる。

「そ、そりゃ…有り難いわね」
そっぽを向くと、フレンが顔を覗き込んで来た。
「な、何よっ」

「リタ」

優しい声が前にあって
顔を隠したくても隠せない
蒼い瞳がリタを捉えて


しかし、それはまばたきによって消えた。

「いや、なんでもないよ」
離れ、その温度は下がる。

「早くテントに戻っておいで」
「え…う、うん」


心を射止められた、ような気がする。

まさか、と思った。


(…何なのよ…もうっ)

むしゃくしゃした。
女性陣の居るテントへと入った。

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