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決別、したつもりだったのか


(……?)
眉を潜めた。

まだ引っ張っている?

いや、でも



深い夜は更に寒さを漂わせる。
体は特に変な感じはしない。

「パティ?」

この声で分かる、フレンだ。

「フレンか」

隣に来たフレン
お互いは軽く微笑む


「思い詰めた顔してるね?」

「うぇっ、そうかの?」

うん、と言う若い彼にパティは苦笑する。
ゆらりと揺れるお互いの髪が更に寒さを知らせた。

「サイファーが、まだ忘れられんのじゃ」

蒼い瞳と涙が同化していた。
彼女の目は潤っていた。

「口で言うのは、簡単だもんね」

頷く。

「でも、あの時決めたのは、嘘じゃなかった……はずじゃ…」

「……段々、気持ちが整って来ると思うよ
人間は、ゆっくりとした動物だから」

真っ直ぐだった。

「…ありがとうな、少しずつ…変わってみるのじゃ」

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