庶＋趙

天水の地にて、あの臥竜をも唸らせた者が捕縛されたとの報が伝わった。
正しくは降伏したそうなのだが、新たに仲間として加わるのだから気にならないわけがない

「普通は警戒心を抱くというのに徐庶殿のそういうところ、全く変わりませんね」
槍を片手に趙雲殿は苦笑しながらゆっくりやって来た。
「孔明だけじゃない、君とも対等に張り合えていたんだから…気にならない方が無理あるよ」
「確かに驚きました、あのような将がこれから加わ「それより趙雲殿」
言葉を途中で遮ると、やや怪訝な表情をされた。
「俺も是非、彼を近くで見てみたいよ。遠くからでしか見てないんだ」
「驚きましたな、いつもは『ええと…あまり興味ないかな』の一言だけだというのに」
「声真似しなくていいから居場所を教えてくれ」