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雨で赤は流せてもね
罪だけは流せないの
戦闘中に何度も対峙して、目が合った。
しかし、彼の目はあの時とは全く変わっていなかった。
貴方が変わったのはいつ頃だったかな
俺が自らに絶望していた時だったかな
ふと気が付けばザウデの頂上に居て
巨大な魔核が姿を現した。
貴方が以前から欲していたもの
止めたけど復活させられて
災厄が、星喰みが、現れた。
貴方は驚いていた。
最終兵器だと思ってたんだよね
だけどこの後だった
星喰みを見てて最初気付かなかったけど
何で青年は、大将を斬ったの?
許せない気持ちはあったかもしれないけど
俺からしたら、彼には変わってもらいたかった
斬られた大将は魔核の下敷きになっちゃうし
「レイヴン?」
少年が駆け寄って来た。
「…あ、ごめん…ちょっと先に行ってて」
そう言うと少年は分かった、と言ってくれた。
「何でかな、気付けばみんな居なくなってるや…」
悔しくて、しょうがなかった。
みんな、みんな 消えてなくなっていく
もし あの時 ああしたら
結果は大きく違ったかもしれない
「何、で…かなぁ……っ」
己の舌に広がったのは酸っぱい味だった。
その後青年は無事だった。
それは良かったけど、でも 大将を斬ったのは許せない
「レイヴン?」
「何?」
「…いや、なんでもねぇよ…」
「…そう」
貴方が居ない世界で、俺は捨てられた
星喰みを打ち砕いても、貴方が居ない
俺だけ、独りぼっち
抱きしめると温かくて大きな体
聞くと落ち着くその低い声
疲れたその顔をなんとか笑顔に変えようと
自分なりに頑張ろうとしたものだった
得意な料理を食べてもらいたくて
笑ってくれればまた作りたくなって
貴方の笑顔とか、言葉とか
俺の元気の源だった
お互いに想い合っていたから
深く愛し合って、印を付けて
貴方が俺に最後の印を付けたのは
この、心臓だったけど…
今は凄く、嬉しい 死のうとは思わない
貴方が俺をそれ程までに愛してくれたこと
『シュヴァーン』
俺の背中にある傷はきっと
そろそろ、消えてなくなる
そう思うと腹立たしくなって
「おっさん!」
「俺ね、未だに許せないの」
「……おっさん…」
「だからね」
「!」
一閃
「な……」
「嫌いじゃないけど、やっぱり許せない」
海の見える丘の少し外れへ行けば墓が一つ
「大将は…海を羨ましがってたわな」
『私は…海が羨ましい、澄んでいて…綺麗だ』
まるで私の対の存在みたいだ、と
この辺でキルタンサスの花も生える
俺の願いでここにも立てたかった
「俺、さ 大将の代わりに頑張るからね
大将の目指していた未来、ちゃんと託しとくから」
今日は雨が降るみたいだけど
…不思議と嫌じゃないのよね
罪だけは流せないの
戦闘中に何度も対峙して、目が合った。
しかし、彼の目はあの時とは全く変わっていなかった。
貴方が変わったのはいつ頃だったかな
俺が自らに絶望していた時だったかな
ふと気が付けばザウデの頂上に居て
巨大な魔核が姿を現した。
貴方が以前から欲していたもの
止めたけど復活させられて
災厄が、星喰みが、現れた。
貴方は驚いていた。
最終兵器だと思ってたんだよね
だけどこの後だった
星喰みを見てて最初気付かなかったけど
何で青年は、大将を斬ったの?
許せない気持ちはあったかもしれないけど
俺からしたら、彼には変わってもらいたかった
斬られた大将は魔核の下敷きになっちゃうし
「レイヴン?」
少年が駆け寄って来た。
「…あ、ごめん…ちょっと先に行ってて」
そう言うと少年は分かった、と言ってくれた。
「何でかな、気付けばみんな居なくなってるや…」
悔しくて、しょうがなかった。
みんな、みんな 消えてなくなっていく
もし あの時 ああしたら
結果は大きく違ったかもしれない
「何、で…かなぁ……っ」
己の舌に広がったのは酸っぱい味だった。
その後青年は無事だった。
それは良かったけど、でも 大将を斬ったのは許せない
「レイヴン?」
「何?」
「…いや、なんでもねぇよ…」
「…そう」
貴方が居ない世界で、俺は捨てられた
星喰みを打ち砕いても、貴方が居ない
俺だけ、独りぼっち
抱きしめると温かくて大きな体
聞くと落ち着くその低い声
疲れたその顔をなんとか笑顔に変えようと
自分なりに頑張ろうとしたものだった
得意な料理を食べてもらいたくて
笑ってくれればまた作りたくなって
貴方の笑顔とか、言葉とか
俺の元気の源だった
お互いに想い合っていたから
深く愛し合って、印を付けて
貴方が俺に最後の印を付けたのは
この、心臓だったけど…
今は凄く、嬉しい 死のうとは思わない
貴方が俺をそれ程までに愛してくれたこと
『シュヴァーン』
俺の背中にある傷はきっと
そろそろ、消えてなくなる
そう思うと腹立たしくなって
「おっさん!」
「俺ね、未だに許せないの」
「……おっさん…」
「だからね」
「!」
一閃
「な……」
「嫌いじゃないけど、やっぱり許せない」
海の見える丘の少し外れへ行けば墓が一つ
「大将は…海を羨ましがってたわな」
『私は…海が羨ましい、澄んでいて…綺麗だ』
まるで私の対の存在みたいだ、と
この辺でキルタンサスの花も生える
俺の願いでここにも立てたかった
「俺、さ 大将の代わりに頑張るからね
大将の目指していた未来、ちゃんと託しとくから」
今日は雨が降るみたいだけど
…不思議と嫌じゃないのよね
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