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数日前までは朝日を気持ち良く感じ、
風になびかれ鳥の優しい声を聞きながら
我が大志を貫く為に鍛練をしていた。


――――というのに、今は目隠しをされていて周りが把握出来ない
長い時間、縄で手首は縛られていたようで手が少々冷たくなっている。
足は縄ではなく枷があるため、どちらにせよ動けない

こういったことになる以前に記憶がなかった。
酒を飲み、やや気分が良くなってからは覚えていない
誰が居たか…徐庶殿らと飲んで……先が思い出せない
此処は恐らく、牢…だろうか 私が何かやってしまったのだろうか?
そうであったとしたら案外洒落にならない

しばらくすると靴の音が響いた、こちらに向かって来ているようだ
狸寝入りを決め込もうと思ったが、状況が分からない以上はどうしようもない
来ている人数は…一人のようだ、檻の前でその音は静まった。

「…あの……すみません…」
「やっと、起きたんだね」
放たれた声は紛れも無く徐庶殿の声だった。
どうやらこの事態を把握しているみたいだ
「あ、あの!私、何かとんでもないことをしてしまったんですか…?」
檻の鍵を外し、牢へと彼が入って来ているのが分かった。
近づいてくる度に、やはり何かやってしまったのかと不安が高まる。

「その前に、君の顔が見えないのは惜しいな」
焦る私を余所に、彼は目隠しを解くために後ろへ回った。
しかし見えないのも困ると判断した私は静かに待った。
ようやく視界が解放され、辺りを見回せば予想通りの牢だった。
「私は…何か、無礼なことを…?」
「してないさ」
その一言で私は更に分からなくなった。
何もしていないということだ、と思う
だがそれならば、なぜこうなったのか

「ああ、駄目だ 抑え切れそうにないよ」
いきなりそう言いはじめたと思えば彼に抱きしめられた。
何事かと即座に状況を把握することが出来ず、最初は何も言えなかった。
「あ、のっ 何を……うぁあっ!?」
首筋を舐められ、私はゾッとした。
もしや、私の首を掻き切るつもりなのか…!?
「大丈夫だ、俺は君を大事にするから」
「な、にを…ッ」
抵抗も空しく、彼にされるがままだ
舐められるだけではなく吸われて、ちゅっ…と水音が響く
「徐庶っ殿!一体、何を……!」
理解し難い行為に私は混乱した。

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