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数週間前から近所の祭に徐庶を誘っていた姜維はそわそわしていた。
今は待ち合わせ場所で待っているところだ
「やあ、遅れてしまったかな」
浴衣姿で現れた意中の人に内心驚きながらも半分嬉しさで埋まる。
「いいえ、問題ありません ところで徐庶殿も浴衣なんですね」
「その…似合うだろうか……あまり、着たことがなくて」
自信なさ気に眉は潜められたが、私はそれに首を左右に振って否定した。
浴衣姿を見られたというだけでも嬉しい
「何か、食べる物でも買いましょうか まだそんなに混んでいませんし」
そうしようと彼は答え、ゆっくりと歩き始めた。

そこそこな盛り上がりを見せている屋台広場
やはり良い雰囲気になりやすいのか、よくカップルと遭遇する。
「…………男二人って、どうなんだろうね」
苦笑しながら屋台を見て回っている時に彼はそう言った。
「私は、徐庶殿といられて、嬉しいのですが」
控え目にそう伝えると、その言葉が聞こえたみたいで彼は顔を逸らした。
自分自身でもよく分かっている、私は彼を
「と…ところで、唐揚げや焼きそばなどがありますね 買いましょうか?」
「ああ、そうだな 飲み物も買って行こうか」
屋台を歩き回り、花火の打ち上げにも間に合うように場所も取った。

「ここは眺めが良さそうだ」
「あまり人も少なくて良いと思います」
近くにレジャーシートを引き、荷物を置いた。
打ち上げまでには少々時間がある、唐揚げなどを口に含みつつその時を待った。

共にいられる喜び、それを私はとても感じていた。
つい、ちらりと横にいる人をずっと見てしまう

置かれていた手に手を重ねてみる。
それに気付いた彼は首を傾げて来た。
厚みのある温かさ感じる彼の手

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