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残されたままの忘れじの面影亭に行くと、その手前でいい匂いがした。とうとうラージュの腹も触発されたらしく、派手に鳴っていた。

「オレもうお腹ペコペコだ、早く行こうぜ」
こくりと頷き、扉を開けると再び私のお腹も小さく鳴った。それと同時にエプロンを着けたアムが首を傾げていた。
「あれ?もう来ちゃったの?」
「さすがにもう我慢できなくてさ」
そうなの?でもいいわよ、とアムは微笑みながらキッチンへ向かった。既に並べられている料理は見慣れたものばかりだ、ライやフェアが作っていた物と同じ
おそらく残してくれていたレシピを参考にしたのだろう、今思い出しても2人の出した料理は文句のつけようがなかった。

「お待たせ、ライやフェアみたいな出来じゃないけど頑張って作ってみたの」
彼女なりの努力が感じられた。食べる物、食べる事が出来ること自体が素晴らしいことだと思う
「よし、いただきます!」
早速ラージュはサラダを取り分け、それにドレッシングをかけていた。酸っぱいけれど、食欲をそそる匂いがする。
「いただきます」
私はからあげを何個か皿に乗せ、近くに置いてあったレモンとマヨネーズに首を傾げた。
「イストはどっち派?」
2人の視線が私の手元に集中する。さて、どっち派とは?と意図が分からない私にラージュは寄って来た。
「知ってるか?からあげには派閥があるんだ」
「そんなのないわよ」
アムが苦笑しながらラージュの言葉にツッコミを入れていた。派閥とは?蒼の派閥や金の派閥とはまた違うようだ
「1つはマヨネーズをつける、2つはレモンをかける。この2つが特に定番なんだよ」

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