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ぱち、ぱちち… 静かに火が散った。風向きが変わり、胡座をかいていた片膝を静かに立てた。
一瞬で決めてやる。鞘から勢いよく妖刀を引き抜き、斬る。
「ガはッ……!」
さらに大きく斬り上げ、そこに遠慮など必要ない
鳥のような姿を象った悪魔は呻き苦しそう乞うてきたが、赤く光る胸元の光を目掛け貫いた。
赤黒い血と硬い破片が飛び散り周囲を汚した。
(何が悪魔だ)
俺の父上を、母上を、俺の目の前で殺したのだ。いくら殺しても殺しても、悪魔は復活する。
悪魔はこの世から一匹残らず俺が殲滅してやる。そう、強く誓い生きてきた。

「……ぐ、…」
顔を上げ、亡骸と化したと思っていた鳥の首を掴み上げた。
「まだ息があったのか、酷なことをしたな」
妖刀を構え一刀両断。胴体は崩れ、死を確信した時だった。
「くっ…!」
血があらゆる方向に吹き出し、段々とそれは紫に変わっていった。
首を投げ捨て、腕で顔を拭った。穢らわしい悪魔の血だ、さっさと洗い流して次に向かわなければ
そういえば近くに川があったはずだ。そこを目指して俺は歩きだした。

「……っくそ…」

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