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突っ込み所満載ですが加筆・修正もしないので置いときます。
当たり前のレベルでアレクセイ生存IFの長編です。



「な、ぜ……」

アレクセイ・ディノイアは左胸を押さえた。
醜く光る紅い命が、指から漏れた。

「皮肉なものだな」

デューク・バンタレイは、アレクセイの頬に手を添えた。
それから確かめるように目、鼻、唇に触れた。

「死人と言われる人の気持ちを理解出来たか?」







『…何で、俺…だけ……』

シュヴァーンの目は、死んでいた。
それは、彼だけじゃなかった。


『…ど、して……私、は…』

イエガーもまた、同じだった。
何故、生き返らせたのかと



失望させるために、生き返らせた訳ではなかった。

少しは思った、既に死んだ人間を生き返らせて良いのか

だが、私は手を下す時はもう迷いはなかった。

そこで私が迷ってしまえば、君達に失礼だと思ったから


けど、君達が口々に言ったのは同じ言葉

そして、同じ表情をしていた。


私は、それでも悔いる事はしなかった。


会う度に殺してくれと、二人は私に言って来た。

それは毎日と言っていい程だった。


あ、れ 。

果たして、私のしていることは正しいのだろうか

もしかして、これは間違っているんじゃないだろうか


私は、必死になった。

世界を変えなければならない


ただ、目の前の事でいっぱいだった。


自分勝手な行動だっただろう






「死人、か………」

私は人間ではなくなった。

それよりも、私の手で、私よりも早く
人ではない人として生き返らせたあの二人の方が―――


胸が痛くなった。


「私は…それよりもなぜ、お前が……」

頭の整理なんて出来ない

だから、思い付く間々に言っている


「…お前の為に体に刻み付けてやった…私よりもまずは自分自身を見ろ」

「…そうか……」


不思議なことに、失望もなかった。

むしろ有り難かった。

これであの二人の辛さが分かるとは思わないが

それなりには、分かるかもしれないと


「世界に災厄をもたらしてしまったのだな…」

「ああ、お前があんなことをしてしまったからな」


溜息一つ

それは深かった。


「だから人間なぞ、信用出来んのだ」


「…そうかもしれないな」



何だか大分疲れてしまった。

体に任せて目を閉じた。

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