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「ふ…老けたあああぁぁあ!!!!」
その断末魔はアレクセイの部屋からした。

(死ぬ間際じゃねぇから断末魔じゃねぇぞ…!
それよりも何でオレが…アレクセイの格好に…?)

部屋の物はちょっと違うし、視線がいつもより高い

「オレ、アレクセイの姿になってんのか…?」
「ユーリ!!」

必死な表情でオレが入って来る
「入れ代わってしまったのか…?」
ユーリは小さく頷いた。

「というかローウェル、お前老けたと言ったな?」
「あ?老けてんじゃねぇか
オレのび・が・んがこんなになっちまうなん…」

鈍い音が一発した。

「そ、そんなに本気で殴んなよ!
…つか、何で入れ代わっちまったんだよ」
私が知るか、とアレクセイは顔を反らした。




「つまり、本当に入れ代わってしまったのね?」
ジュディスが二人にそう言った。
「んな非科学的なことなんて起こる訳、な…いじゃない…!」
リタが手をわなわなさせながら二人を交互に見ている。
「ねぇラピード、やっぱりアレクセイがユーリなの?」
カロルが尋ねると、ラピードはワウッと答えた。


「おぉっ!」
トイレの個室でユーリは叫んだ。
「アレクセイっ、お前のコレ大き「舞い飛べええぇえ!!!」






あまりの煩さにレイヴンも流石に目を覚ました。
「…んも~…何なのよぅ…」
がしがしと頭を掻きながら皆の所へ行く

「おぉ、レイヴンっ」
ひしっ、とユーリはレイヴンに泣き付くように抱き着いた。
「え?ど、どうしたのユーリ?」
「私はローウェル君ではないっ、アレクセイだ」
周りを見ると皆肩を竦めるばかり

「…何で?」



「――――原因不明って…何よそれ」
しょうがないでしょ、とリタは答える。
「外に居るアレクセイを見てみなさいよ
あんなジャグリングする?」
例えアレクセイにあのような事が出来たとしても
到底やるはずがない、というかやりたがらないだろう

「あー、やっぱ軽装は楽だな」
ルンルンと剣を振り回すアレクセイ


「もう分かるだろう?私はアレクセイだ…」
アレクセイの近くには彼が普段使っている剣があった。




「大体!何でこんな髪が長いのだ!
元騎士団なら分かるだろう!」
「あぁ!?オレが伸ばしたくて伸ばしてんだからどうでも良いだろ!?」
「これだとどこかのホラー映画みたいになってしまうだろう!」
「じゃあ言わせてもらうがこの前髪、十分邪魔だと思うぜ!」

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