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前髪だけで約一時間の討論

「先程まではピーの○きさとか○さを言い合っていたのに…」
「ジュディス、そこ…抜粋しなくて良いから…」
ジュディスとカロルの会話にレイヴンは唖然としていた。

「な、なんてこった……」
レイヴンは溜息をつきながら頭を横に振った。
「大丈夫、です…?」
「お嬢ちゃん…」
レイヴンは泣きそうな顔でエステルの服を掴んだ。
「俺様、どっちを抱いたら良いの?」
「……え?」

「エステルから離れなさあぁい!メテオスォ「リタ、ダメだって!」
カロルが慌ててリタを止めていた。






「本当に、どうやったら直るのかしら」
言い争っている二人を見ながらジュディスはそう言った。
「おっさんもあんな様子だし」
リタの指す先には戸惑って頭を抱えているレイヴンが
「落ち込み過ぎじゃない……?」




「ワウワゥ…」
犬からしたら多大な迷惑だ
「おいラピード、オレはこっちだって」
アレクセイの姿でユーリはラピードに合図する。
分かってはいるのだが、ユーリの姿であるアレクセイの辺りでうろうろ
「匂いが原因なんだな」
アレクセイはそう言った。

「くっそ、迷うんじゃねええぇ!!」
「ワウッ!?」
ユーリは急にラピードに襲い掛かった。
「ちょっとユーリ、自棄にならないでよぉっ!」
カロルはさっきから止めに入っているばかりだ


エステルはポンと手を叩いた。
「ここはリタの出番です!
リタが二人をなおすんですよ!」
「…あたしそういうの専門じゃないんだけど」
と言っても聞かないエステル

「…料理の材料じゃ二人の入れ替えは出来ないと思うわよ
あの親友ならなんとかなったりならな「そうです、フレンです!」
最後まで人の話を聞かずにエステルは行ってしまった。

「………マズイ事言ったかもしれない…」




日は暮れ、結局何も変わらなかった。

「そんなに落ち込むな…」
「だって!俺からしたらユーリなんよ!?」
それに落ち込んでない!とレイヴンは言い放つ


「確かにユーリは若いし、イイ男だし格好良いし
若いし、大将より何だか良さそうだけど」
「若いしって二回言ったな?私泣くぞ」

「でも大将の体…じゃなくって、す、全てにおいて好きですし…
だから、分裂状態は納得行かないんです!」
「体言ったな、お前」
まぁ、と アレクセイも溜息をついた。
「そう言ってくれると、純粋に嬉しいな」

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