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あれから双方の国は、難題を抱えつつも今のところは上手く行っていた。
戦もない、そう考えるだけで腕が鈍ってしまいそうだ
だがいざという時に対応出来ないなんてのは通じないわけであって
そのため、最近は獲物を狩って来るというのが日常である。
最も、執務もしなければならないために毎日ということはないが

机上に足を組んで暖炉を見つめた、そこからパチリと音が響く
そういえばと火を眺め、アルベル・ノックスは連想させたものを思い出す。
思い立つと即座に準備をし、適当に挨拶してから出発した。






シーハーツの一部では、深い悲しみが渦巻いていた。
任務中、ネル・ゼルファーが負傷した。
状況は部下が詠唱中、後ろから魔物が近づいていることに気付いていなかった。
いち早く気付いたネルは部下を突き飛ばしたのだが、一歩遅かったようで腕を噛まれてしまったのだ。
容態は安定し始めたのだが、いつまたぶり返すかは分からない為に慎重でもあった。

この辺りの魔物ならば慣れた施術で対応出来たが、魔物も弱肉強食という状況に置かれている。
そのため未確認な生物や動物が様々な発展をし、新たな魔物として生息し始めるのだ。


溜まってしまっている書類を机に運び、椅子に座って筆を持った。
そうして書類に目を通し、名前を書こうとした時だった。
やたら外が騒がしくなっているのに気付いた、クレア・ラーズバードが立ち上がったその時
荒々しく扉は開かれ、久々に見る相手に目を瞬いた。
「おい、アイツはどこだ」
私の知り合いでこんなに騒々しいことをする人間は一人しか知らない
「まずは紅茶でも飲みませんか、アルベルさん」
いらねぇよ、とあからさまに不機嫌そうな顔をしていた。
「煎れますから、座っていて下さい」
彼の言葉を無視し、カップにコトコトと注いで行く
それから彼の前にあるテーブルに置いてから向かい合ってから座った。

「で、どこに居やがる」
「ネルは今、休んでいるわ」
彼にとって、いつも居そうな場所に彼女が居なかったことに不安を抱いているようだった。
「場所はどこだ」
「言えません」
そう言うと更に鋭い目つきになった、私は顔を左右に振った。
「約束を守ってくれるなら言います」
私も負けじと相手を見つめた、彼は息を吐いてから分かったと答えた。

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