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はっと目が覚めた時には昼過ぎで、何となく気怠く動くのも躊躇われた。
業魔といっても元は人間だ、そこの釣り合いがたまに取れないのが難しいところだ
そもそも業魔になってからは飯も睡眠も正直要らないのである。
そうはいっても心水は飲みたいし、焼き菓子や肉なんかも食べたい
はあ、と軽く息を吐いて上体を起こした。はずだったのだが

「ん?」
身体が動かす、指を動かす事さえできない
何が起きている?歯は食いしばれず、腹に力も入らない
(参ったな)
このまま横になることくらいしか出来ず、心の中で唸る。
するとノックの音がし、おーいロクロウ?とマギルゥの声がした。
いつまでも寝ぼけている俺を起こしにでも来たのだろう
それにしてもあまり声も出ず、応答したくてもこの声の大きさでは声が届かない
(これは本当に参ったぞ)
うーん?と返事のない俺にマギルゥは不思議そうな声を出す。
もしかしてこのままになってしまうのかと内心焦り、息を大きく吸い込んだ。
「っ…マギルゥ!!」
「おお!?なんじゃ、起きてるなら返事くらいせい」
扉越しに呆れられるような反応を感じたが、呼ぶのが精一杯でそれ以外喋れそうにない
兎にも角にもマギルゥに状況を知ってもらえなければマズい気がした。
「ま…ギルぅ……ッ!」
「む?そんなに呼ばれても困るぞ、早く起きてこ〜い」
「入れっ…!」
俺が懸命に絞り出した声に、さすがのマギルゥも違和感を感じたらしく茶化すのをやめた。
「大丈夫か?入るぞ?」
念の為マギルゥは再度ノックをし、ゆっくりと入って来た。

「どうした?具合でも悪いのかえ?」
それに応えられず、俺は



起きられないロクロウと起こしにきたマギルゥのお話

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