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団子をめぐるロクロウとマギルゥのお話
悩むような素振りで行ったり来たりする目の前の魔女を、先程から気にしないようにはしていた。
俺は俺で、特に何をするでもなく昼間に買ってきた団子を食べていた。
「……のう、」
喋りかけられたと思えば、最後の1個が残った団子を串ごと取られた。
「前から気になっていたが、我慢ならんっ」
残っていた桃色の団子が目の前でパクッと食べられてしまった。
「…おいおい、それなら500ガルド俺に払ってくれ」
「そこなのか!?というか1個に対して高すぎるわ!」
「お?違うのか?でもその桜の団子目当てで買ったようなものだしなぁ」
そう言うと彼女は少し苦い顔をした。も、もももしや、とかなんとか小刻みに震えている。
「あ…あれか……!?あ、あれなのかーっ!?」
指をさした先には朝からずっと行列を作っている和菓子屋だった。
「応、噂には聞いていたがようやく立ち寄れたし食べてみたかったんだ。ま、食べる前に誰かに食べられちまったけどな」
少し怒りを含んだ眼差しで彼女を見るとあわわわ、と焦る様子の魔女
「今回食べられなかったのは残念だが、明日には買って来てくれるよな、マギルゥ?」
「わわわ……」
行列と俺を交互に見て彼女らしい反応に思わず笑ってしまった。
「はっはっは、冗談だ!またいつか買いに行くさ」
「あ、あは、あはは〜……」
彼女は苦笑いしつつそろりそろりと後退し続け、十分な距離を取ってからわー!!っと叫びながら逃げ出した。
数日後、彼女の聖隷であるビエンフーがやたらと姿の変わった状態でフラフラしているのを見掛けた。
「おい、大丈夫か?」
「ヒッ……!」
俺の声を聞いてビクリとし、まだダメなんでフ〜!とかなんとか言いながらどこかへ行ってしまった。
「…何なんだ?」
悩むような素振りで行ったり来たりする目の前の魔女を、先程から気にしないようにはしていた。
俺は俺で、特に何をするでもなく昼間に買ってきた団子を食べていた。
「……のう、」
喋りかけられたと思えば、最後の1個が残った団子を串ごと取られた。
「前から気になっていたが、我慢ならんっ」
残っていた桃色の団子が目の前でパクッと食べられてしまった。
「…おいおい、それなら500ガルド俺に払ってくれ」
「そこなのか!?というか1個に対して高すぎるわ!」
「お?違うのか?でもその桜の団子目当てで買ったようなものだしなぁ」
そう言うと彼女は少し苦い顔をした。も、もももしや、とかなんとか小刻みに震えている。
「あ…あれか……!?あ、あれなのかーっ!?」
指をさした先には朝からずっと行列を作っている和菓子屋だった。
「応、噂には聞いていたがようやく立ち寄れたし食べてみたかったんだ。ま、食べる前に誰かに食べられちまったけどな」
少し怒りを含んだ眼差しで彼女を見るとあわわわ、と焦る様子の魔女
「今回食べられなかったのは残念だが、明日には買って来てくれるよな、マギルゥ?」
「わわわ……」
行列と俺を交互に見て彼女らしい反応に思わず笑ってしまった。
「はっはっは、冗談だ!またいつか買いに行くさ」
「あ、あは、あはは〜……」
彼女は苦笑いしつつそろりそろりと後退し続け、十分な距離を取ってからわー!!っと叫びながら逃げ出した。
数日後、彼女の聖隷であるビエンフーがやたらと姿の変わった状態でフラフラしているのを見掛けた。
「おい、大丈夫か?」
「ヒッ……!」
俺の声を聞いてビクリとし、まだダメなんでフ〜!とかなんとか言いながらどこかへ行ってしまった。
「…何なんだ?」
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