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うっすらと、橙の灯火が暗い部屋を照らしていた。
まだ身体は気怠くて仕方がない、だが想い人が近くに居るなら話は別で
すっかり疲れ果てている男の指に己の指を絡めた。ぴくり、と反応したが握り返される様子はない
俺が抱いた男は業魔だ、しかし元々は人間だった。今は“斬る”ことだけをひたすらに求めて生きている男
今はすっかりまぶたを閉じ、おそらく人間だった頃と同じように寝ている。
俺はこの男が人間だった頃は知らない、興味は無いわけでもないが聞いたところで全て知ることは不可能だろう

聖隷も、業魔も、正直人間ではないのだから寝る必要などないのである。
ただこの男は元々人間だったのもあるのも大いに影響しているのだろう、ぐっすりとよく寝ている。というより、負担はどうしても俺より大きいのだから仕方がないことではある。
寝ることで、すっきりしたり何かを都合良く忘れることや気持ちが変化したりすることは聖隷にだってある。
する必要のないことに聖隷が興味を示すのは人間が聖隷とは違うから、に他ならない。違うからこそ興味津々になるのだ

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