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騎士団としては追放したというのに何と言う話か
アレクセイの復活を願っている者が数多く居た
異論はあるにしろ、彼に実力があるのは確かだった。
帰って来る、ということには眉を潜めたが、期待の方が上回っていた。

「…彼を騎士団に置きたいと思っているんです」
「あの方を、ですか……?」

ドキン、と心が高鳴った。
尊敬していたあの方が戻って来る...

いや、今は尊敬の意はない…気がする
正直な所、たまにアレクセイはどうしているだろうか、とか
まだまだ騎士団長としてはフレンは自信を持てていなかった。

(貴重な機会だ……)
逃す訳にはいかない

「フレン……フレン・シーフォ?」
ヨーデル殿下に手を目の前でぷらぷらと振られ、ようやく気付く
「あ、はいっ!…何、でしょう…?」
変に意識し過ぎて聞いていなかった。
フレンは自分を心の中で叱った。

「彼は…フレン、貴方が好きに使いなさい」
「…え!?す、きに…って、どういう…」
「フレン、妄想を繰り広げるのは構いませんが話はちゃんと聞いて下さいね
アレクセイを隊長にしたり、小隊長にしてもいいですし」
そう語るヨーデル殿下にフレンははぁ、ととりあえず返事を返す
「そんな適当で宜しいのですか?」
「ダメですよ、だから好きなように使いなさいと言ったのです」
フレンは椅子からこけそうになった。
「わ、分かりました……」
「明日には彼が来るはずです」



翌日
「アレクセイ・ディノイアです」
ノックの後にそんな声が部屋に広がる
「あ、はい!どうぞ!」
フレンは立ち上がった。
ドアが開き、長身な彼は部屋へと足を踏み入れた。
「久しぶりです、フレン騎士団長」
「あ、いえ!…え、っと…アレクセイ…さ、ん…」
一人で馬鹿やってるみたいでフレンは恥ずかしくなった。
アレクセイも苦笑し、気にしてないですよ、と言ってくれた。
「」

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