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外伝出る前に書いたものです。



現在アレクセイはギルドへと入り、今は傭兵のようなものをしていた。
そして今、鈍った体を鍛えるために修行を行っている訳だが

「たいしょー、そろそろ引き上げましょ
冷えて来ましたし、最近暮れるのも早いですから」
そうだな、とアレクセイは頷いて剣を鞘に収めた。

「ところで…私の、呼び方についてなのだが……」
レイヴンはへ?と情けない顔をしている。
「アレクセイなのか、アレクセイ『様』なのか、大将なのか
どれかに統一してくれないか、特に『様』付けはもういい」
「……そんな事考えていたんですね…」
そんな事とはなんだ、とアレクセイは軽く睨んだ
「んー…なら、アレクセイ…で?」
「そうか、それで頼むぞ」
アレクセイは満足そうにして歩き始めたがレイヴンはアレクセイのマントを引っ張った。
「ぐぉおっ」
「俺のターンですよ」
危うくこけそうになるところをなんとか立て直した。

「レイヴンかシュヴァーンか、どちらかにして下さい」
「シュヴァーンは捨てたんじゃなかったのか」
「実際の本名はやっぱり捨てたくないじゃない」
へらへらと笑っているがこれはシュヴァーンと呼んで欲しい顔
「シュヴァーンで、良かろう?」
「さっすが大将分かっぶへぇっ」
アレクセイは間髪をいれずに顔面を叩いた。
「アレクセイ、と呼べ」


宿で食事や風呂を済ませ、アレクセイは軽い溜息をつく
「まだ、体が鈍っているな…」
「それでも向上してると思いますよ」
体を柔軟しているシュヴァーンはアレクセイに振り向く
「そうか?シュヴァーン、頼んでいいか」
「あぁ、はい」
アレクセイの背後に回り込み、背中から少しずつ押してやる
「ふっ、ふっ、ふっ……よし」
何回か柔軟を行ってアレクセイは横に寝転んだ

「すまんな、ありがとう」
ふ、と笑ったアレクセイにシュヴァーンは妙に驚いていた。
「お、おい…どうした…?」
「え…あ、いや…また、笑ってくれたんで…」
アレクセイは手を頬に触れた。
「そんなに、私は笑っていないか?」
「…素で笑って下さったのは…久々だったので……って、アレクセイ…?」
「…何だ?」
アレクセイは無意識なのか、急に泣き始めたものだから驚いた。
「……すまない、何だか…安心してしまって」
眉を潜めつつ目を擦るアレクセイを見てシュヴァーンも泣きそうになった。

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