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怒られる、慌ててシャワーを浴びて出て来た。
得る物は得た、抜け出すなら今しかない
車も用意していない状態だ、それはやむを得なかった。

靴の音が前からした、気配を感じる前に音で意思表示された。
お前は誰だ、目を凝らしそれを細い目で見ると

「遅いですよ」
蒼が、こちらを見ていた。
後頭部を掻き、参ったなぁと呟く
少年、レオナルド・ウォッチは足早に近付いて来た。
「汚い物がたくさん見えます」
「はい…ごめんね」
その瞳は綺麗だって言うのに、言動にトゲがある。
でも言い訳は出来ない、謝るしかない

「貴方は俺のものだ」

そう少年は言って踵を返した。
いつも、こうだ
彼は俺をこうして追いかけて来る。
どうすることも出来ないから、それを見ているだけの俺
「何してるんですか、見つかっちゃいますよ」
糸目の少年が振り返って不思議そうにしていた。

おかしいな、俺の方が彼よりも長く生きているし世界を知っている。
それなのに、俺が支配されているような気がしてならない

「……なぁレオ!」
いつの間にか肩にはソニックが居た、空気を読む猿だこと
なんですか?と彼は首を傾げた。
「…今夜、いいかな」
「何を言っているかさっぱり分かりませんけど」
「だから……そのー…」
ソニックと視線が合う、喋らずとも理解出来ているからやりづらい
「…なーんて!あ、明日は休んだ方がいいですよ。ちょっと手を抜く訳にもいかないんで」
「あー……怒ってる?」
どうでしょうね?と微笑まれながら彼は歩いて行く

ああ、俺はいつになったら彼を怒らせずに行為へと導けるのだろうか
息を吐いて、彼の後を追った。

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