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「カルボクラムに入って行くぞ?」
パティが望遠鏡を覗きながらそう言った。
「いいから、早く行くわよ!」
バウルからあたしは慌てて降り、カルボクラムへ向かった。



「……発見」
フードを被った者達は、あたし達目掛けて攻撃を仕掛けて来た。
「くッ、厄介なのよ!」
未だに慣れぬ精霊術を使用しながら対抗する。
どうやら相手方も上手くこなして来ている。

「何なんだよこいつらっ」
ユーリも唸りながら攻撃を繰り出す。
「帝国やギルドの所属でもなさそうね…っ」
「冷静に分析は後にしてちょーだい!」
ジュディスの言葉にレイヴンはやや苛立ちを込めてそう言った。
そんな様子にパティは肩を竦めるが、中々の手強さのよう
「でぇやっ!」
カロルは大剣を振り回した時だった。

高い音が鳴り、フードを被った連中は巧みに壁を上がり、内部へと入って行った。
「あ、逃げる!」
「追いようがねぇな…!」
ユーリは舌打ちし、皆集まった。
「……何だか声が聞こえんか?」
パティが耳の後ろに手を添えている。


『死刑!死刑!死刑!』


「最奥部からするわね、急いで行くべきだわ」
ジュディスが真剣な表情でそう言った。

嫌な汗が伝う


(さっきの敵の正体はともかく……、
アレクセイの死刑を見せ付けるために招いたとか…?)

凛々の明星という枠があるだけに、アレクセイを恨む者は中々手を出せずに居た。
だが今、アレクセイは凛々の明星からは抜けてしまっている。
それならばアレクセイは罪人としての刻印しかないのだ

(殺されるところを、見ちゃうかもしれないってこと…!?)


そんなの、死刑じゃなくて私刑じゃない…!!



(でも、まだ決めるのは早い……わよね…!)
あたしは必死にそう思い込んだ。






カルボクラムは破壊や改装がされたようで、
やや道が変わっていたが最奥部にたどり着いた。
二階に出た矢先、ガシャンと檻が出現した。

「!」

フードを被った連中が現れ、肩をひくつかせた。
「クク、魔導器があったら気付いていたかもしれませんな
鼠のように引っ掛かって頂いて我々は楽しめましたがね」
檻は移動が出来るようで、重い音が響く

「……何する気だ…」
ユーリの低い声が問う
「見て頂くだけで結構ですよ」
移動した先は、打って変わった場所になっていた。
壇があり、そこにはフードを被った連中が数多く居た。


ガタンと檻は止まり、フードを被った連中は場所を広げた。
「大将!!」
レイヴンの叫ぶ声がした。

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