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この男は最初から覚悟を決めていたのだ

(あの野郎…!!)


毅然としたもう一人のあんた
飄々としたもう一人のあんた


「レイヴン…」

そう呼べばあんたは否定


「馬鹿野郎が!!」

オレは剣を強く握った。


あんたの目は死んでいた

だからオレが生き返らせてやる

だからオレはあんたの命を預かった


あんたはオレのモンだ



「おっさん」

オレはあんたがいつも使っている小刀を握った。

「オレはあんたが嫌いだよ でも、好きなんだよ」


矛盾しているのは分かっている

分かっている上で、だ


「オレは…あんたのあの時の目が嫌いなんだ
二度とあんなことしてみろ…あんたを壊すぜ」

無理矢理唇を奪うと息がもれた。


「おっさん」

小刀を、目に向けた。

刃があるという恐怖

あんたは震えたな


「…………」


下らなくなって、小刀を捨てた。

「オレはあんたが好きなんだ」

あんたの耳元に顔を近付けた。



「殺したいくらいにな」


そう言って笑うとあんたは目を見開いたんだ。

目が言ってた。

怖い、助けて ってな


そう、それなんだ

あんたの目が恐怖を感じている。

その恐怖感のある目とか

顔とか肌とか、あんたとか




「俺は…青年が…―――。」

それを聞く前にオレはあんたを傷つける。


「おっさん、好きだ」

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