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『エステル、リタ!危ないっ!!』
気付いたカロルが叫んだ、しかし今彼女らを守る術はない
前衛にいたユーリやフレンは、間に合いそうにない

『せいっ!』
彼女らに襲い掛かろうとした魔物数体に向かってアレクセイは剣を投げたのだ
剣は魔物をえぐり、悲鳴を上げた。
アレクセイは走り、エステルをユーリに リタをフレンにと放り投げた。

『大将ッ!』
レイヴンが矢を放ったが、間に合わない!
多少の犠牲も受け入れるつもりのアレクセイは魔術を放った。
しかし発動までには間に合わず、魔物は死ぬ間際にアレクセイの足や腕など数ヶ所に怪我を負わせた。

『うろたえるな!まだ魔物はいるぞ!』
慌てて近寄ろうとしたエステルやフレンであったが、アレクセイはそれをやめさせた。
メンバーは、あのアレクセイが という表情だ
だからこそフレンですら駆け寄ろうとしたのだ




「ごめんなさい、アレクセイ」
「…ごめんなさい……」
エステルは眉をひそめ、肩を落としていた。
横にいたリタは唇を噛み、やや下を向いていた。
「私、どこかでまだ油断していたと思います…」
「エステリーゼ様…お気持ちはお察しします……」
アレクセイはエステルに笑い掛けた。
「…あんた、」
「モルディオ君、お願い事がある」
急な要求にリタは怪訝な表情を浮かべた。
「私は、デザート的な物が食べたい」
「……な…なんだって?」
そんな発言にリタが微妙な答えをした途端にエステルは勢いよく立ち上がった。
「デザートですね!?分かりました、アレクセイが早く良くなるためにもデザートを作りましょう!さあ、行きましょうリタ!」
「え、あ、あたあた…あたし!?」
引きずられるようにリタはエステルに連れていかれた。

「……わふっ」
それまでずっと静かに伏せていたラピードが立ち上がった。
「…ふむ、君もいたか」
尻尾をふりんと一度振った。
「私の為に休みを取らせてしまうからな…早く立ち直さねばならぬ」
「わうっ、ワン!」

一つ、睨まれた。

「…そうか、ありがとう」
ラピードを撫でれば、少し口端を上げて尻尾を振った。


(やれやれ、オレに出来ないことを…)
(さすがだね、ラピード)

戻って来たラピードに二人は一本取られた、というように肩を竦めた。

「さてと、僕達もやらなくてはね」
「無茶してでも働いてもらうしな」
「ユーリは素直じゃないね」
「ん?何の話だ」

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