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『体調管理は自己責任だ』
そんな言葉を過去に言った記憶がある今、私は体調管理が上手く出来ておらず 少々寒い
(……風が冷たいだけなのかもしれん、)
と、思いたかったが 体は寒い、なのに沸き上がるこの熱さ
(まずい……これは…風邪を引いたやもしれん)

だが、こんなこと言えるはずがない そう思った時には膝をついていた。
「……!」

平衡感覚が、ない
ぐらぐらしていて気持ちが悪い

「どうしたのじゃ!?」

急な体調の変わり具合にさすがのパティも声を上げた。
近くにいたラピードも皆に知らせるかのように数回吠えた。

「……少々、体調を…っ」
「話は後でにして、さっさと宿へ向かいましょ!」
先導を切ったのはリタだった。



「アレクセイ…額、冷やすよ」
小さく頷くことが精一杯だった。
とにかく辛い、目も開けたくない
「…り、がとう…少年……」
彼は首を横に振って、私の手を取った。
「いいんだ ボク、こういうことしか出来ないから…」
うっすら目を開けば、少年は私を困ったような表情で見ていた。
「ボク、アレクセイのこと…」
「ストーップ!!!…なのじゃ♪」
ひょこっとベッドの下からパティとラピードが現れたのだった。
「わふっ」
「え、なっ、何でいるの!?」
「ふふん、アレクセイには借りがあるからの?診ないわけにはいかん!」
ハイテンションな少女に私は薄く笑った。
「あ、ちょ…静かにっ」
「む……すまんの~」

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