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突然だが、私はケーキが好きだ

ふわっとしたスポンジに飾り付けられた甘いクリーム
イチゴがちょこんと乗ったあの美味さと可愛さ
口に入れてしまえばあっという間に消えてしまう

もう、何年食べてないことやら
あの愛らしい食べ物は、男が食べて恥ずかしいとも言われた
まだ若かった私はもっともだと思い、食べることをやめてしまったのだ

しかし今思えば、それ以来随分口にしていない
たまに差し入れといってくれる者もいたが、悠長に頂いている暇などなく…


私がそういう思い出に浸ったのは、通り過ぎた親子の子供が誕生日らしく、ケーキ!ケーキ!と喜びはしゃいでいたからだ
ケーキ、と呟き思い起こせば料理も久しくしていなかった。
旅路の最中、料理自体もあまりしないようなのだ

レシピをめくるが、ケーキの項目はない
(ふむ…私も料理は久しい、ないなら作れそうにないか)
若干肩を落とし、レシピを片付けた。

そんな様子をじっと見ていた一匹は静かにそこから去った。




「え、ケーキ?」
フレンはラピードの言葉に首を傾げた。
「相変わらず言葉が分かっちゃうもんなのね」
「ふむふむ、アレクセイがケーキを食べたいとな?」
「え!?」
パティの言葉に平然としていたリタは驚愕な表情に変わった。
「何をリタ姐 ああいう年頃の男は、デザートのような可愛らしい食べ物に人気があったんじゃ~
甘いし、ほっぺもとろけるー♪…いいこと思いついたぞ、皆でケーキを作ると良いのじゃ!」
「そう、ね… たまには、そういう甘い物を作るってのも悪くはないわね」
フレンは頷き、ラピードと共に皆に伝えてくると言って去った。


「ケーキ担当はうち、ユーリにジュディ姐、それからアレクセイじゃ」
いきなり呼び出されたメンバーに私は何か重要な出来事でもあるのかと思ったが、どうやらそうではないらしい

(わ、私が…?)
しかも、ケーキだと 驚きを隠せないでいるとエステリーゼ様が隣に来た。
「私、アレクセイのケーキ食べてみたいです」
「そんな、まともな料理なんて…もう何年も」
「みんなアレクセイが料理出来るって、知ってるんですよ?
レシピならちゃんと、そこにあります」

(ケーキ… 私が見た時は、レシピがなかったはずだ…?)
頭にクエスチョンマークを浮かべていると、カペルが照れながら「ボクのカバンの中にあったの」と説明をくれた。

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