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爆発音が響き渡る。
その騒がしい音にまたか、と頭を巡る。

鳥のさえずりが響く、はずれにある一軒は綺麗な屋敷ではあるが、とても静かな環境だ
そんな場所にとてつもない爆発音
人間がやらかしたとしか思えない
思い当たるのは、一人 いや二人か
窓際に近寄り、怪訝な表情で外を伺うと やはり

「モルディオ!何しに来た!!」
「あんたに、会いに来たのよー!」
直球な告白に私は頭を抱えた。
「爆発音で私を呼び出すな!」
「しょうがないじゃない!普通じゃあんた断るでしょ」
最もではあるが、やり方が荒い
私はため息をつき、階段を降りた。

「何しに来たんだ?言っておくが、私は屋敷のある程度の範囲しか出られないぞ」
モルディオは聞かずに、私の足元を見て理解したようだった。
そう、私の両足首には少し洒落た枷がある。
監視の為で此処から抜け出せば電撃が走り、足の神経を痙攣させるというものだ
それだけではなく、居場所や体調も分かるような高機能な物らしい

「……用件、とは何だ」
「研究ばかりしてるのもあたしらしいけど、皆の為にも色々と便利で…何よりも安全な物が作りたいの」
視線を向け、促す。
「だから、あんたの力を借りたいわけ 実際のところ、悔しいけどあんた頭いいし…あたし一人じゃ難しい」
私は瞬きし、首を軽く傾げた。
「私である意味は何なのだ、他の研究者とでも組めば良かろう」
「あんたが良いの、あんたがあたしの中ではずば抜けて良いの」
躊躇いなく言う彼女に私はうろたえた。
人と関わるのが得意でなさそうではあるが、まさかこんな形で頼まれるとは
「分かった、協力しよう」
「ありがとう、また近々来るからその時にもっと詳しく話すわ」

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