目が覚めた瞬間、思わず飛び上がって下腹部を確認した。
若干盛ってはいるが、何も変わった様子はない
後頭部を掻きながら窓の外を眺めた。鳥の鳴き声が遠くからする、夜ではなかったようだ
大きく深呼吸をした。
業魔化してもう随分と経っている気はするが、気持ちのコントロールはまだ出来ていないのだろうか
それにしても、だ。
どうして自分自身と性行為してしまったのかは分からない
結局消えるだの何だのと言われ、もう面倒だと思って致してしまった結果だ
だが幻覚を見せられた訳でもなさそうで、夢といえば夢だったのだろう
「……清めてくるか」
がしゃりと刀を掴み、周りを見渡してから部屋を出た。
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